特徴的な症状

吸い込んだ空気は、鼻や口からのど、気管を経て、気管が二股に分かれた部分である気管支、それがさらに枝分かれした細気管支、そして肺胞へと導かれます。 一番細い空気の通り道である細気管支の粘膜に炎症が起こるウイルス性疾患です。RSウイルスは細気管支炎を起こしやすいウイルスとしてよく知られています。一番細い気道の粘膜に炎症が起こり、粘膜が厚くなり、粘液が分泌されるために、気道閉鎖と同じような状態になります。そのため、細気管支炎の最大の症状は重篤な呼吸困難です。 咳や痰よりも、呼吸困難による顔面蒼白や苦しそうな表情が特徴的です。 乳児では、呼吸停止が最初の症状でもあり重篤な疾患です。治療は酸素投与や輸液、吸入療法で、入院が原則となります。

受診のタイミング

呼吸困難の様子が見られたら、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 乳児は入院治療することが多い。在宅の場合は家のなかでおとなしく過ごす。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 咳がひどいときは吐きやすくなるので、咳が収まっているときに少しずつ与える。水分補給を十分に行う。
医師に処方された薬を正しく服用する。
咳へのケア 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60~70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。