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乳幼児の健康・発育・生活習慣

汗疹(あせも)

自分自身の汗やその分解産物によっておこる、接触性皮膚炎(かぶれ)の一種です。 皮膚に分泌された汗による刺激だけでなく、発汗が激しいときには、細い汗腺の途中にも汗がたまり、それが皮膚の下で小さな水疱状になることもあります。 発汗の多い部分、首の下、わきの下といった汗がたまりやすい部分に赤い発疹ができます。 頻繁な入浴や、室温の調節で予防します。非ステロイド系消炎剤の軟膏で治療します。  

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川崎病

皮膚と粘膜(口、目)、全身の血管に激しい炎症が起こる、原因不明の炎症性疾患。幼少の子どもに多く、日本で多発しています。
5日以上続く高熱と、手の腫れ、全身の皮膚の赤い発疹、リンパ節の腫れなどの、全身の強い炎症反応が起こります。
舌はイチゴ舌と呼ばれ真っ赤になり、結膜も強く充血します。心臓の冠状動脈に動脈瘤ができ、そこがつまることによって心筋梗塞が起こることもあります。
早期に診断をつけて、大量ガンマグロブリン療法によって、治療が可能です。

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血管性紫斑病

手足やお尻に、すこし盛り上がった直径数ミリ以内の赤い発疹が出現します。痛みを伴うこともあります。 小さな皮下出血によるもので、はしかなどの発疹と異なり、透明な板で発疹を圧迫しても赤い色は消えません。 小さな血管に炎症が起こり、その部分が出血するということが、皮膚だけでなく、腸管や腎臓でも起こり、そのために腹痛や血尿などの症状がでることもあります。 原因は、なんらかの感染やアレルギー反応が関与していることが考えられていますが、詳細はわかっていません。自然軽快することが多いのですが、腎炎を合併すると、治癒に時間がかかります。 アレルギー性紫斑病、あるいはシェーンライン・ヘノッホ紫斑病とも呼ばれます。

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手足口病

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど数種類のウイルスが手足口病の原因として知られています。症状は、口の中の小さな粘膜の発疹、手のひら、足底、臀部のやや盛り上がった赤い紅斑で、口の中の発疹以外はかゆみや痛みはありません。発熱も通常みられず、全身状態も良好です。

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伝染性紅斑(リンゴ病)

顔や手足に赤い叩かれたあとの赤みのような発疹のでるウイルス感染症です。 俗に「リンゴ病」と呼ばれます。パルボウイルスの感染が原因です。 全身症状は、微熱とまれに関節の腫れが知られています。 治療薬はなく、予防接種もありません。 全身状態はよく、特別な治療なしで自然治癒します。 妊婦さんが感染すると胎児に影響がでることがあるので、妊婦さんとの接触は避けるようにします。

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突発性発疹症

ヘルペスウイルス6型あるいは7型による全身感染症。乳児期に最初に出る高熱は、突発性発疹症による場合が多いものです。
症状は、軽い鼻水や下痢と3~5日続く発熱です。のどの粘膜に特徴ある炎症が見られることがあり、それが診断の助けになります。
解熱後、全身に細かい赤い発疹が出現するのが特徴で、診断を確定することができます。
高熱のわりに重症感はなく、食欲や機嫌もよいことが多く、この発熱で、初めて熱性けいれんを起こす乳幼児も多いようです。

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麻疹(はしか)

麻疹ウイルスによる重い感染症です。

症状は前後2期に分けられます。1期(前期)は、カゼ症候群によく似ており、咳と鼻水、結膜炎と中程度(38度くらい)の発熱がおこります。3~4日でいったん熱は少し下がりますが、その後急速に高熱となり(II期・後期)、同時に赤く細かい発疹が全身に広がります。 高熱と全身倦怠感のためにぐったりします。また光をまぶしがるのも麻疹の特徴の一つです。ウイルス感染が肺に及ぶと、呼吸困難のために命にかかわることもあります。数日高熱が続いて後に解熱しますが、発疹は癒合し、治った後に色素沈着を残します。

予防接種で予防できますので、必ず予防接種を済ませましょう。

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風疹

発熱、発疹などが麻疹(はしか)と似ているので「三日はしか」の俗称がありますが、経過は麻疹よりずっと軽い傾向があります。微熱と全身の細かい赤い発疹、さらに首の後ろあたりのリンパ節の腫れが特徴的です。年長児では、関節がはれて痛むことがあります。まれに脳炎を起こすことがあります。妊婦さんが風疹にかかると、胎児に障がいの出る可能性が高まります。麻疹同様、予防接種で予防できます。

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溶連菌感染症

溶血連鎖球菌(溶連菌)にはいくつかのタイプがあり、皮膚炎(丹毒)、咽頭・扁桃腺炎、肺炎、髄膜炎など、さまざまな部位に感染を起こします。
溶血連鎖球菌の一タイプであるビリダンス菌による感染では、細菌に対する免疫抗体が、細菌だけでなく体の中のさまざまな臓器に向かってしまうという現象が起こり、全身の炎症反応が引き起こされます。そのために皮膚に発疹がでたり(猩紅熱)、心臓弁膜に炎症が起こったり(リウマチ熱)、腎炎が起こったりすることがあります。

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