特徴的な症状

腸の粘膜に感染を起こし、発熱、腹痛、嘔吐、下痢、血便などの重い症状を起こします。
病原菌は汚染された食物から腸に入ることが多く、病原菌が繁殖しやすい高温多湿の夏に多いのが特徴です。ブドウ球菌、サルモネラ菌、赤痢菌、キャンピロバクター、病原性大腸菌などが原因菌です。
ボツリヌス菌のように、下痢ではなく、腸管麻痺による便秘や筋力低下を起こす変り種もあります。
抗生物質が効きますが、菌によって治療方法も異なり、中途半端な治療では菌が残ってしまうこともあるので、医療機関での治療が必要です。頑固な腹痛(渋り腹)や血便も、食中毒を疑う必要があります。

受診のタイミング

なるべく早く医療機関へ。痛みが強い、血便が出るといった症状が現れた場合は、夜間、休日でも医療機関へ。

ホームケア

活動度 多くは入院治療が必要。在宅の場合は、家のなかでおとなしく過ごす。
食事 医師の指示に従って、水分補給等を行う。
原因菌により、治療方法も薬も異なる。医師の指示に従って、完治まで治療を続ける。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。ほかの家族への感染を避けるため、汚物や汚れた衣服の扱いに注意する。