乳幼児の健康・発育・生活習慣

急性脳症

多くの場合、かぜやインフルエンザなどのウイルス感染症になってから数日して、急に激しい嘔吐、けいれんや意識障害を起こす脳の病気です。
はっきりした原因は分かっていませんが、ウイルス感染による炎症によって作られた物質が脳に働いて、急速な脳のむくみ(浮腫)が生じる状態です。
むくんだ脳によって、生命の中枢である脳幹部が頭蓋骨に圧迫され、命にかかわることがあります。アスピリンなどの解熱剤の一部は、脳症の発症と関連があると言われ、小児では、アスピリンは使用されなくなりました。

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食物アレルギー

食物中のたんぱく質がアレルギーの原因となって、胃腸の粘膜に強い炎症が起こり、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状のほか、全身の発疹、咳や血圧低下などの全身症状を引き起こすことのある油断できない疾患です。重症例ではショック状態もあり、緊急の治療(昇圧剤の筋肉注射)が必要となります。 卵や鶏肉、牛乳、米、そば、魚介類などほとんどすべての食品が原因となりえます。 原因となっている食品が明らかな場合は、除去食の実行が必要なこともあります。 理由ははっきりしていませんが、年齢とともに症状が軽くなる傾向があります。 医師の判断で、家庭で使える重症化を防ぐ注射薬を常備することができるようになりました。

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頭蓋内出血

小児の頭蓋内出血の原因は、
(1)外傷
(2)出生時の低酸素脳症です。
外傷による頭蓋内出血は、硬膜下出血と硬膜外出血に分けられます。
頭痛、吐き気などとともに、脳内の血液の塊が大きくなることによる圧迫症状(けいれん、意識障害)があらわれてきます。難産での低酸素状態に続く脳出血は、脳実質内、あるいは脳室内の出血となります。
軽度の脳実質内出血は、自然に吸収されることもあります。
外傷性の脳出血では、血の塊(血腫)を外科的に取り出す手術が必要です。

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脱水症

下痢や嘔吐、発汗などによって、体内の水分が失われ、そのために全身の血管内を流れる血液量が減り、重症になると血液中の電解質(ナトリウム、カリウム、塩素)の濃度が正常範囲より高くなったり(高張性脱水)低くなったり(低張性脱水)します。
口がかわき、尿量が少なくなったり出なくなるとともに、皮膚の張りがなくなります。さらに進むと、全身倦怠感がますます強くなり、意識障害やけいれんさえ起こるようになります。
口から水分がとれるときには、口から水分補給を行い、嘔吐などでそれができないときには、輸液(点滴)で水分補給を行います。

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てんかん

脳内の神経細胞が、突然異常興奮状態になり、そのために体の一部や全身のけいれんや意識障害が起こるものです。
脳炎や髄膜炎、脳出血などの脳疾患に引き続いて起こるもの(症候性てんかん)と、そうした原因のないもの(特発性てんかん)に分かれますが、子どもでは後者が圧倒的に多くなっています。
けいれんの頻度は一日に何十回も繰り返すものから、数年に1度というものまでさまざまです。
脳波検査を行うと、てんかん波と呼ばれる異常な波が観察されます。
抗てんかん薬の服用で、7割くらいの患者さんで発作の軽快が得られます。

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熱性けいれん

かぜなどのウイルス感染症で高熱がでたときに、短時間の全身けいれんを起こす、乳幼児期に特有な神経の病気です。
15人に1人くらいの子どもが熱性けいれんを経験するといわれており、子どものけいれんの原因で一番多いものです。一生に1回しかけいれんを起こさない子どももいますが、3分の1は、2回以上起こします。
脳波検査などでも異常はなく、学齢期になるまでに自然に治ってしまいます。熱性けいれんになりやすい体質は遺伝します。繰り返してけいれんを起こす場合には、抗けいれん薬の座薬で予防することができます。

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脳腫瘍

脳内の神経細胞に生じた腫瘍細胞が急速に増殖し、そのために、
(1)腫瘍化した部分の脳機能の低下・消失
(2)腫瘍の増大による脳の圧迫による症状がでます。
小児では小脳や脳幹部の腫瘍が多く、ふらつき(失調)、眼球運動の異常など、小脳、脳幹部の機能障害が最初の症状としておこる場合があります。
腫瘍の拡大による症状としては、頭痛、嘔吐があります。けいれんが起こることもあります。
治療は腫瘍の外科的な摘出、切除ですが、腫瘍の場所や種類によっては抗がん剤による化学療法が行われます。

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