特徴的な症状

幼児から学童期によく見られる疾患です。
症状は、熱や下痢を伴わない頑固な嘔吐です。一日に何十回も吐くこともあります。繰り返す嘔吐による腹痛がみられることもあります。
食事をとるとすぐに吐いてしまうため、次第に脱水状態になります。尿中のケトン体とよばれる老廃物が増えるという特徴があります。
原因はわかっていませんが、アメリカでは偏頭痛の一種として、何らかの理由で嘔吐中枢が刺激されている状態と考えられています。輸液で脱水を防げば、自然になおります。嘔吐発作は何回もくりかえす傾向がありますが、年長になるにつれて、自然に軽快していきます。

受診のタイミング

激しく吐く場合には、他の疾病と区別するために、夜間、休日でも医療機関へ。

ホームケア

活動度 家の中で静かにしている。
食事 嘔吐が続く間は、食事は控える。吐き気が治まってきたら水分補給を行う。
特に必要ない。吐き気がひどい場合は、電解質液の点滴を受ける。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。
嘔吐のケア 吐き気が強いときに飲み物を与えても吐いてしまうので、スプーンなどで一口ずつ与える。吐いたあとは口のまわりをよく拭き、汚れた衣服は取り換える。