特徴的な症状

膀胱の粘膜に細菌が繁殖するために起こる感染症で、尿路感染症のひとつです。
尿道から細菌が侵入する場合が多く、尿道の短い女児に多く発症します。
症状は、排尿したときの痛み、排尿し終わったのにまだ尿が残っている感じ(残尿感)、頻繁な排尿(頻尿)などです。発熱はありません。
尿を顕微鏡で調べると、通常はわずかしかない白血球や、膀胱粘膜細胞、ときに繁殖している細菌が多数認められます。
抗生物質の内服で治療します。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。熱が出てきた場合は、上部尿路感染症の可能性があるので、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 外出、登園して差し支えない。
食事 普通どおりの食生活でよい。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。
その他 女の子には、大腸菌が尿路に入らないよう、前から後ろに拭く習慣をつけさせる。