日本の花火はすばらしい~!

夏ですね~! 以前、日本の花火について書きました。
やっぱり日本の花火はすばらしいです。夏の間に日本全国、いろいろな町で花火大会があるなんて、みなさんは幸せですね!
私の住むアメリカでは、花火ができる日はアメリカの独立記念日である7月4日だけ。地域によっては、それ以外の日に花火をすると違反になってしまうのです。日本のような線香花火はなく、もっともっと大きな花火です。
長い一本に火をつけると手のひらの大きさぐらいの火花がパチパチッ!とはじけます。子どものころ、庭でやった覚えがあります。
日本に住むようになり、線香花火が夏の楽しみのひとつとなりました。
まずびっくりしたのは、スーパーやデパートや薬局で、家庭用の花火セットを売っていたこと。なんとうれしいことでしょう!

アメリカでは、花火は年に1日の独立記念日にしかできませんが、日本では夏の間、花火セットを買うことができます。
近所の人たちとパジャマ姿で家の前に集まり、水の入ったバケツを持ってきて、いっしょに花火を楽しみました。日本の夏は暑いため、夜に花火をすればその厳しい暑さを忘れることができますし、煙が出るから蚊も来ないんですね。楽しい夜でした。
パパとママたちは、子どもたちのためにもう少し大きな花火に火をつけました。それもワクワクしました。周りの人たちからも何も文句は言われず「ああ、日本はいいなあ」と思いました。

今、私の娘夫婦は中国で、インタ―ナショナルスクールの仕事をしています。夏の間には、短い期間ですがこのカリフォルニアに来ます。独立記念日の花火にいっしょに行きましょう! とお願いしましたが、中国では、住んでいるところで年中誰かがお祝いのために花火をやっているのだそうです。高層マンションの窓から、どんどん上がる様子が見えるため、花火は珍しくないのだとか…。
こちらでは独立記念日に、近くの基地が近隣の住民のために花火をやってくれるので、自分の家の庭で座って見られます。隣の方は花火はしませんが、お祝いのためにカップケーキやチョコレートイチゴを作ってくれました。独立記念日のため、赤、青、白の色です。国による習慣の違いはおもしろいですね。

 

お隣さんからいただいた、独立記念日のお祝い。
アメリカの色である赤、白、青のカップケーキにチョコがけいちご。
きれいでしょう?

 

不思議だったBBQ

また、夏といえばバーベキュー(barbeque=BBQ)! 子どものころ、お父さんといっしょのBBQが大好きでした。うちには赤くて丸い、大きなドームのようなフタがあるBBQグリルがありました。その上にホットドッグやハンバーガー、ステーキ、鶏肉をのせて焼きました。大きな七面鳥まで焼きました。楽しかったです。日本に住んでからも、ある夏に、大勢の友達といっしょに海に行きました。BBQもやると聞いてワクワクしました。

しかし、行くために準備した食べ物は私には不思議なものでした。めん、玉ねぎ、人参、もやし、キャベツ、とうもろこし、ソーセージ、そして鶏肉…!
グリルで焼けるものならわかりますが、細くて長いめんは、普通のグリルの上で焼くことなんてできないはず…。しかしそこで友達は、長い大きな鉄板を火の上に置いたのです。そしてなんと、焼きそばを作り始めたんですね。
私はとってもびっくり! 不思議なBBQでした。BBQソースもないし、私が今まで見たこともないようなBBQでした。もちろんおいしかったですけどね!
考えてみれば、長い鉄板で食べ物を焼くことは、夏のお祭りとよく似ています。だから子どもたちも好きなのかもしれませんね。

私の知っているBBQなら、ホットドッグやハンバーガーは手で食べますが、日本のように鉄板焼きを使うときには、みなさんは焼きそばを紙皿の上にのせ、はしで食べます。国によって食べ物や使う道具(はし、フォークなど)が違います。それだけでも、多文化はすばらしいことです。いろいろな味、いろいろな食べ物、作り方や材料の違いなど、生きている間にはやっぱり、たくさんの体験が大事だなと思います。

絵日記は大変!?

日本の夏には、子どもたちにとって楽しくないこともあるでしょう。それは毎日ジャーナル(日記)を書くこと。忙しくて毎日書けなくなり、8月にいっぺんにまとめて書いた経験や思い出はきっと、誰にでもあるのでしょうね。
書くことは確かに大事なことですが、文章、そしてそれだけでなくさらに絵も描く『絵日記』は少し面倒でしたね。子どもは、おもしろい体験や場所を訪ねたら、思い切り遊んで、笑って、食べて、ぐっすり寝てしまいます。日記を書くことより、遊ぶことが優先! 勉強は大切ですが、休むことも同じくらい大事なんですね。
子ども達は毎日学校で頑張っています。夏にはもっともっとたくさんの汗を流していっぱい遊んで、楽しい思い出を作ることが一番大事です。それからリラックスすることも大切なことだと思います。
夏には自然で、外で遊ぶ、体験することは何より大事です。そこには、学校では学ばないこと、学べないことがたくさんあるのではないでしょうか? ですから私は、夏の間の宿題はあまり賛成できません。宿題よりももっと大事なのは自然での出会い。それから木登りや泳ぐこと、走ること。川や海の遊び、美術館、植物館、祭り、公園、山、水族館。また図書館で自分が読みたい本、見たい本を自由に選んで自由に見ること…。みんなみんな、大事なことなんですね。

私は自分の子どもたちに、夏に無理やり勉強させるようなことはしませんでしたが、日本の小学校へ行くと、必ず夏休みの宿題をいっぱい持って帰ってきました。夏の間は生徒も先生もゆっくり休んで頭を切り替えたほうが、休み明けに学校に戻ったときに勉強する気が高まるのではないでしょうか。
子どもは夏の間にけっこう成長します。私たちはいつもやっていたんですが、6月に子どもの身長を測り、9月にまた測ると、びっくりするほど大きくなっていたことがありました! おもしろいので、ぜひやってみてくださいね。

プール大好き!

子どもにとって、泳げるということは自分を守るためにとても重要だと思います。長女は2歳の時、カリフォルニアに住んでいました。親子でのプール体験があり、連れて行きました。最初は少し怖がりましたが、楽しかったようでした。次女は1歳の時から日本に住んでいたため、その時には親子のプールクラスがありませんでした。その代わり、保育園に小さなプールがありました。夏にプール遊びができて楽しかったです。

子どもたちは夏の間にカリフォルニアに行くと、知り合いの家のプールで泳ぐことを覚えました。しかし日本の小学校では、8月の夏休み中に学校のプールに行く義務がありました。私たちは夏の間、自分たちのやりたいことがあったので、プールに行かなければいけない、ということにびっくりしました。もちろんとても大事なことだと思いますが、自由に動きたい家族にはなかなかやりにくかったのです。
幸い、娘たちは泳ぐことやプールで遊ぶことが大好きでした。学校のプールはカリフォルニアのキャンプや知り合いのプールの温度に比べて「とても寒い」とよく言っていましたが、泳ぐ練習はしっかりとできました。
一番の思い出は、少し変な話になりますが、娘の着ていた女性用の水着でした。トイレへ行く時のために股の部分が外れるようになっていたそうなのですが、それがとてもやりにくかったとのこと。私はそういう水着を着る経験はなかったからよくわかりませんが…。
カリフォルニアでは、夏の間の学校でのプール活動はありませんし、普通の小学校にもプールはありません。夏休み中の学校活動は、宿題よりも必要だと思います。
日本の先生たちもすごいですね。本当はもっと長く夏休みをとるべきだと思いますが、子どもたちの安全のために一生懸命、プールの規則や泳ぎを頑張って教えてくれています。先生たち、ありがとう!

それにしても、子どもが小さい時から水遊びや正しい泳ぎ方を知ること、水と仲良くする体験はとても大事です。親としては、子どもが小さい時にプールに入ることも、いっしょに水の中にいることも、楽しいけれど少し怖いです。浮き輪があっても、責任を感じます。初めて赤ちゃんをお風呂で洗うことと同じくらい、ドキドキするのではないでしょうか。
しかし、親が怖がって心配している顔を見せると、子どもはきっと泣き出します! ですから、プールではパパもママもニコニコしながら泳ぎましょう。しっかり小さなお子さんをつかまえて、ぷかぷかしながら、笑って、水の楽しさを教えましょう。お子さんが大きくなったら、そのことにきっと感謝すると思います。

車内の暑さには要注意。
安全な夏を!

車で出かけるお父さん、お母さんにお願いがあります。どんなことがあっても、お子さんや犬や猫を車の中に残して買い物などに行かないでください。毎年夏には、ひどい暑さの中、車の中に残されたお子さんや動物たちが苦しんで亡くなることがあります。
現在カリフォルニア州では、お子さんや動物が車にいて、親の姿が見えない場合、携帯電話で警察を呼ぶ人がたくさんいます。その車の窓を壊して、お子さんと動物を助けるのです。先日も、近所で誰かが子犬を車の中に置いて行きましたが、周囲の方が警察を呼び、窓を壊して子犬を助けました。車のオーナーは戻ってから、高額の罰金を支払ったようですが、そんなことより何より、命が助かって本当によかったです。
暑くなると、車の中の温度は急激に高くなります。みなさんにとって安全な、やさしい夏、安全な思い出がいっぱいできる夏になりますよう、祈っています!