年度の変わり目には、いろいろな制度が改正されます。最近は、2016年4月から始まる電力自由化について、さまざまなメディアで話題になっていますね。

みなさんの中には、既に契約会社の変更申し込みをした人がいるかもしれません。新会社と契約する際は、自分が使っている「電力量」で、有利になるか否かをきちんと比較しましたか? 目の前のプレゼントなどにひかれて、契約しちゃったなんてことはありませんか?

比較検討する材料が出揃ってから、選んでも

わが家では、4月の時点で契約会社を変えるつもりはありません。さまざまなプランを比較検討するほどの「材料」が出揃っていないと感じるからです。

毎日のように、電力自由化がニュースで取り上げられると、「早く契約しないと、損をしちゃうかも!?」と焦る方がいるかもしれませんが、もったいないのは、契約をした後に、さらに有利なプランが発表されてしまった場合。

新会社での契約では、2年間は解約ができないとか、○年以内に解約するとペナルティが発生するなど、「安い分、一定期間は契約してね」というプランが多くなっています。自分に最適な会社を比較検討できないまま契約してしまうと、しばらくしてから後悔するかもしれません。

比較検討する材料が出揃うのは、もう少し先のよう。“後出しじゃんけん”のほうが有利なプランを提示しやすいですし、1年くらい経つと、口コミなどもチェックできるようになるはずですので、もう少し待ってから、わが家に合ったプランを選ぼうと思っています。

クレジットカードでの税金の支払いは手数料に注意!

そして、今月はもうひとつ。公共料金のクレジットカード払いについても触れたいと思います。電気やガス、水道代などをクレジットカードで支払っている方は多いでしょう。私も公共料金については、すべてクレジットカード払いにしていて、ポイントを増やす原動力(?)にもなってくれています。

平成28年度からは、あらたに固定資産税についてもクレジットカードで支払えるようになるようです。自動車税については、すでにクレジットカードで払えるようになっていますし、そのうえ、固定資産税もカードで支払ってポイントがゲットできればとってもお得♪と考える方がいるかもしれませんね。

ですが、これにも注意が必要。税金については、徴収に手数料がかかるのが一般的だからです。手数料は税額に関わらず一律の自治体と、金額に連動して増える自治体があります。少額の税額なのに、一律の手数料を取られてしまったら、「現金で支払ったほうが得だった」ということもあります。

加えて、税金をクレジットカード払いにする際の注意点は、税金分もポイントが付与されるか否か。税金とは異なるものの、私は国民年金保険料をクレジットカードで年払いしていますが、ポイント付与の対象外です。国民年金保険料は手数料を取られないので、このままクレジットカード払いを継続するつもりですが、手数料を取られるものなら、口座振替でもいいかなあと思うわけです。

電力自由化と同じで、新しい制度が導入されても、手数料なども含めて、本当に得できるかをじっくり考える習慣を付けたいですね。

※2016年2月時点の情報に基づいています。

 次回更新は3月11日の予定です。