昨夏の記事でも、取り上げたことのある学資保険。マイナス金利の影響で、定期預金などが目を覆いたくなるような『超・超・低金利』になっているいっぽうで、学資保険の有利性は高まっています。貯蓄性の高い学資保険を選べば、支払った保険料に対して、105~115%(支払い方によってはもっと高くなるケースも!)くらいまで増えた学資金を受け取れるわけですから、赤ちゃんをお持ちのご家庭では、将来の教育資金を計画的に準備するために、加入してほしいと思っています。

少し話は飛びますが、私はこの数年、年に4~5回くらいは、夫婦・母娘・家族・友人などと海外旅行に出かけています。私立大学生と私立高校生がいて、教育資金の負担が重い時期ながら、旅行にお金をかけられるのは、学資保険などで高校と大学の学費の準備がすんでいるからです。学資保険をはじめ、教育資金準備を目的とした保険にかなり入っていることについて、加入した当時は仕事仲間から「そんなに保険に入るのは、いかがなものか」という指摘も受けましたが、個人的には大正解だったと実感しています。もし、子どもたちが生まれたころに戻ったとしても、私は同じ選択をすると思いますよ。

商品の一部を売り止めにした保険会社も

個人的にはぜひともおすすめしたい学資保険ですが、気になる動きがあります。マイナス金利の影響を受けて、売り止めにする動きが出てきているのです。

たとえばかんぽ生命では、契約者が亡くなった場合に、その後の保険料を払わないまま、保障を継続できる「払込免除特約を付けないタイプ」の学資保険については、6月2日から販売停止になっています。学資保険には契約者の死亡保障の機能が付いていたほうがよいと考えるので、払込免除特約が付いたタイプの学資保険が売り止めにならなくてよかったと思っていますが、売り止めの動きがあったことは知っておいたほうがよいでしょう。

AFLACでは、来店型店舗(提携先の保険ショップ)などでの学資保険の販売を、一部、停止しています。完全に加入できなくなるわけではないものの、加入する経路に制限が設けられているわけです。今後の動きについてAFLACに確認したところ、「現在検討中」とのことでした。

ソニー生命の学資保険も、近い将来、売り止めにする可能性があるとのこと。いつから販売停止にするかをソニー生命に確認したところ、「今の時点ははっきりわからない」との回答でしたが、それほど遠いことではないという印象を受けました。

日本生命や明治安田生命、フコク生命、JA共済にも確認したところ、この4社については、「今のところ売り止めの予定はない」との回答をもらいました。ちなみに、ここで名前を挙げたかんぽ生命、AFLAC、ソニー生命、日本生命、明治安田生命、フコク生命、JA共済の7社は、私がふだんから「おすすめ学資保険」として名前を挙げている商品です。

もしもこれから、学資保険に加入する予定があれば、先送りしないことが大切。できれば、保険会社に「売り止めの予定はないか」と「今と変わらない条件で(予定利率が引き下げられないままで)加入できるか」を、早めに確認してみてくださいね。

※2016年6月時点の情報に基づいています。

次回更新は7月10日の予定です。