早いもので、もう12月。年を取るたび、「1年が過ぎるのが速いなあ」と感じる私。聞いたところによると、年を重ねるほどすでに経験したことが多くなるので、(未経験のことが多い)若い時よりも時間の流れを速く感じるのだとか・・・。余計な話はさておいて、今月の本題は「年末年始にかかるお金の管理法」についてです。

クリスマス、忘年会、帰省・・・羽が生えて飛んでいくお金

ボーナスで懐の温かいご家庭もあるとは思いますが、年末年始は何かと物入りですね。赤ちゃんを迎えて初めてのクリスマス、というご家庭もあるかもしれません。クリスマスツリーや電飾などの飾り、ケーキ、クリスマス料理の品々。一つひとつは高額でなくても、合計するとそれなりの金額になります。

一方、これから出産を迎える場合、「自由に出かけられるうちに!」と、クリスマスディナーを予約されている方もいるかもしれません。赤ちゃん連れや幼児連れでは、クリスマスディナーを食べに行くのは大変なので、おなかにいるうちに優雅な食事を楽しんでおくのを、個人的にはおすすめしたいところです。

年末年始には、帰省される方も多いでしょう。ちなみに私は実家が東京で、主人も同じ。帰省先と呼べるものがないため、例年は年が明けてから(年末出発より安いので)海外に行っていましたが、今年はダブル受験生を抱えているので、自宅待機です。
高校受験の次男は、大晦日も元日も塾で特訓。もっと早くから頑張っていれば、推薦でどこかの高校に入れた可能性もあるのに、このお正月だけで10万円くらいの講習代が出ていきます。さらに長男の大学受験もあるので、1月から3月にかけてわが家では、200万円(!)を軽く超えるお金が出ていく予定・・・頭が痛いです。

小さなお子さんのいるご家庭で受験はまだ先の話ですが、お正月に親戚の子にお年玉をあげたり、帰省時にご両親にお小遣いをあげる方もいるでしょう。いずれにしても、年末年始は羽が生えたようにお金が出ていく季節です。

「特別支出の管理」が貯蓄を減らさないコツ

ところで、このようなクリスマスや年末年始の費用は、家計のどこに分類されるかご存知ですか? これらは月々の支出とは分けて考える「特別支出」とみなします。年末年始の支出のほかに、旅行、家電の買い替え、家の修理、誕生日のプレゼント、車検、冠婚葬祭など、イレギュラーに発生するさまざまな出費が「特別支出」にあたります。

「特別支出」は毎年の変動が大きい支出です。先に予算立てをして、ボーナスが出る方は、その予算額をボーナスの入金された口座から別の口座に移すなどして、きっちり確保することをおすすめします。
というのも、給与と同じ口座にボーナスが振り込まれると、「特別支出」に当たるお金(クリスマスプレゼントを買う、帰省時の新幹線の切符を買う、忘年会の飲み代etc)をそこから適当に引きだして使っているうちに、気が付くとボーナスがなくなっていた・・・ということになりがちだからです(心当たりがある方いらっしゃいますね?笑)。

ボーナスのない方は、昨年1年間の特別支出を大まかにでも計算してみて、それを12で割った金額を、月収から積み立てる必要があります。予算化して月収から積み立てておかないと、特別支出の分だけ貯蓄が減ってしまうのです。

この「特別支出」の管理が甘いと、どんなに細かく家計簿をつけても、貯蓄は思うように増えませんし、貯蓄を減らす原因にもなります。クリスマスや年末年始にかぎらず、レジャーや誕生日などのイベントをかしこく楽しむためにも、「特別支出」の管理をしていない方は、ぜひ今年の年末年始から、1年間にかかる特別支出の管理を考えてみてくださいね。

 次回更新は1月9日の予定です。