夏休みも半ばになりました。皆さんのご家庭では、すでに遠出をされましたか? それとも、これからですか? もしかしたら赤ちゃん連れの移動は大変だからと、今夏はご自宅やご実家でゆっくり過ごされる方が多いかもしれませんね。

夏の家計は生活費もかさみがち

ところで、旅行費用や帰省費用、レジャー費用がかかる夏休みは、家計が変動しやすい時期といえます。同時に、クーラーの使用時間が長くなるため電気代がかさんだり、汗をかくのでシャワー回数や洗濯物が増えるなど、水道代もふくらみがちです。赤ちゃんには食費があまりかかっていないとしても、ご主人の在宅時間が長くなりますし、外食の機会も多い時期ですので、食費も全体的に増える傾向にあります。特に贅沢をしていないつもりでいても、コントロールしづらい支出が生活コストを押し上げる季節ともいえます。

ふだんから家計簿を付けている方は、7月と8月の支出を、5月や6月の支出と比べてみてはいかがでしょうか。春ごろの支出と比べてみると、夏の家計は食費や水道光熱費などが多めにかかっていることがわかると思います。家計簿をつけていない方は、今から家計簿をつけるのはキリが悪いので、とりあえず特別支出を書き出して、夏休みが終わったら集計しておきましょう。

特別支出とは、旅行代やお子さんとの外出代(ドライブ代など)、お中元代、帰省時や旅行のお土産代などなど。旅行費については、ツアー代金や電車代、ガソリン代、旅行先での食事代、お土産代、入場料代、レンタル代など、かかった費用の総額を書き出して、総額をきちんと把握しましょう。この特別支出については、家計簿をつけている人もきちんと集計しておきましょう。

来夏以降の特別支出の参考に

夏休みにかかる特別支出は、夏のボーナスから取り置いておくのが理想です。事前に取り置いた予算内に収まれば、家計が赤字にならず、貯蓄も減らさずにすみます。自営業などボーナスがないご家庭では、月々の収入から、夏にかかる特別支出を積み立てて準備するよう心がけたいところです。今まで事前準備をしていない場合は、今年の夏にかかった特別支出を参考にして、来夏以降はボーナスから必要な金額を取り置いたり、月収の中から積み立てて準備しましょう。

家計診断をしていると、月々貯めているお金の12か月分(プラスボーナス分)よりも、実際に1年間で貯まった金額がかなり少ないご家庭をたびたび見かけます。毎月きちんと貯蓄していても、特別支出を別予算で取り置いていないのが、よくある理由です。貯蓄から特別支出を引き出して使っていると、貯蓄が増えづらくなってしまいます。特別支出をきちんと見積もって、その金額分をどのように準備するのかを検討しておかないと、貯蓄計画が狂ってしまう現実を認識しておく必要があるでしょう。

次回更新は9月9日の予定です。