みなさんは、結婚したころのことを覚えていらっしゃいますか?
もっと言えば、結婚したころに「どのくらい貯金があったか」を覚えていらっしゃるでしょうか。
つい先日、仕事の関係で結婚情報誌の調査資料を読む機会があったのですが、そこに掲載されていたイマドキの結婚資金に驚いてしまい、思わずみなさんにこんな質問を投げかけてしまいました。

結婚前にふたりで約600万円も貯金!?

データ(『ゼクシィ新生活準備調査2014』より)によると、調査対象者である2013年4月~2014年3月に結婚をした、もしくは結婚予定があった男女が結婚前に“結婚資金として”貯蓄していた金額は、夫は単独で平均348.9万円。妻は単独で249万円。みなさん、ご自分の過去を振り返るといかがでしょうか。旦那さん、こんなに貯蓄がありましたか?

このデータの結果、つまりは、夫婦合わせて約600万円もの貯蓄を持っていたことになります。回答者の平均年齢は、男性が30.4歳、女性が29.0歳です。結婚前にご夫婦で約600万円も貯金しておくなんて…!
いまの若い人はまじめだなあと感心すると同時に、私自身は結婚する時点で100万円も持っていなかったような…。反省すべき記憶がよみがえってきました(苦笑)。

結婚前に600万円もの貯蓄をしていたのが平均額などと聞くと、「ええ~っ、みんな、そんなにたくさんの貯蓄を持っているの?」と驚く方もいるはずです。そりゃ、驚きますよね。とはいえデータをよく見ると、男性で30%、女性でも21.3%は“貯蓄をしていなかった”と回答しています。持てる人と、持たない人の差が、新婚の時点でかなり広がっていることが、いまの現実なのかもしれません。

出産前に貯めておければ、申し分ないけれど・・・

また、結婚後の貯蓄状況を見てみると、毎月の貯蓄額は、4~6万円未満が25%といちばん多く、次いで2~4万円未満が18%。1ヵ月で2万円から4万円くらいが貯蓄の平均額だと聞けば、みなさんも「ウチもそのくらい」と同意できそうな気がしませんか。

ところが、10~12万円未満という方も14%います。たくさん貯めている人が貯蓄の平均額を引っ張り上げており、その結果、ひと月の貯蓄の平均額は8.3万円とのこと。年間約100万円が、貯蓄の平均額になるわけです。

注目すべきは、この数値が新婚時代のものであり、おそらくまだ子どものいない共働き夫婦の生活費の状況が表れているのではないかという点です。お子さんができて仕事を辞める、休職するといった女性も多いでしょうし、子どもが生まれれば状況も変わってきます。毎月8.3万円…。この金額をキープできるうちに貯めておければ、それは申し分ないんですけどね。

それにしても結婚前だけじゃなく、結婚してからもきちんと貯蓄している人が多いんだなあと、若いカップルのお財布事情を目の当たりにし、わが身を反省する今回の記事となりました。

 次回更新は4月10日の予定です。