こんにちは。毎日ほんとに暑いですね。この夏休みに、長男は炎天下のサッカー合宿、次男も親と初めて離れて2泊のキャンプに参加、心配する母ちゃんをよそに、二人ともたくましくなって帰ってきました。夏は子どもを成長させますね。問題なのは、長男の夏休みの宿題です。この記事がアップされる頃、きっと必死で追い込みをしていることでしょう(笑)

さて今回は、第4回に続く「両立のヒント」の2回目です。私自身の両立生活8年を振り返り、また、周囲の働くママ友の例も引きながら、具体的なお話をしていきたいと思います。

手抜き上手のススメ

ここでお伝えしたいのは、「上手な手抜きノウハウを身に付けよう」ということではなく、「手抜きをする自分にOKを出せるようになろう」ということです。「手抜き」というと、「いい加減な」「雑な」というようなネガティブイメージが連想されますが、そうではなく、「多少手を抜いても、親も子も笑顔でいられるなら、その方がいいと思いませんか?そのための手抜きをすることは良しとしましょうよ。」ということなのです。

私自身、どちらかというと物事をきっちりとやりたいタイプです。抜けているところも多々あれど変なところが真面目で、特に子どものことは、生活全般において「ちゃんと」やりたいと思っていました。例えば、長男の離乳期はまだ仕事をしていなかったので、レシピ本を見ながら忠実に実行したものです。毎日掃除もし、洗濯もこまめにして乾けばすぐにきれいに畳みと…。

ところが、いざ再就職をしたら、それまで「普通にちゃんと」できたことがほとんどまったくと言っていいほどできなくなりました。しばらくは、そのことでストレスを溜めていたように記憶しています。でも、あるとき、「ある程度ちゃんと、でええわ。」と思えるようになり、子どもも増えてさらに手が回らなくなると、「元気に生活できてりゃ、ちゃんとできてなくても、まあええやん」となっていきました。

子どもたちは幸いアレルギーもなく、ホコリを巻き上げながら部屋を走り回っていても大丈夫そうです。オシャレとは無縁な男子は、乾いた洗濯物が入ったカゴの中からつい最近着た服を引き出してまた着ていくことに抵抗ありません。食事に関しては、最後まで私なりにがんばったカテゴリーなのですが、あるとき、帰りが遅くなり米も切らしていて、急いでパスタを茹でてレトルトのミートソースをかけて出したところ、二人から満面の笑みで「お母ちゃん、めっちゃおいしい!おかわり!」と言われ、最後の壁が崩れました。「あ、これでええんや。」と吹っ切れたんです。お腹を空かせた子どもたちを待たせ、険しい顔をして手の込んだ料理を作るよりも、ときには出来合いやレトルトを使っても、みんなが笑顔で食卓を囲める方がよっぽど豊かな時間やわ、と思えるようになったのです。

それからというもの、平日の家事全般について「できる範囲で、無理なく」が私の基準になりました。買い物は宅配を利用したり、お掃除ロボット(うちにはまだありませんが)などの便利家電を駆使したりするのも一案でしょうね。わが家では、宅配で届く野菜をまとめて下処理しておいて簡単な一品に変える、圧力鍋で大量の煮物を作ってアレンジして使い回す、など、料理の手抜き技も徐々に身に付いてきました。ある残業の多いママ友は、夕食を出してくれる保育園に預けていて、週に3日は夕食サービスを使うそうです。その方が、帰宅後ゆったりと子どもと向き合えるから、と。料理上手な彼女は、週末含めそれ以外の日はたっぷりと手間も愛情もかけて子どもと一緒に料理と食事を楽しんでいるとのことで、彼女らしくてステキだなあと思います。家族の笑顔のために、それぞれの家庭に合った「手の抜き方」、考えてみてくださいね。

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