「ナイ」は「ナイ」なりに…念願の再就職!

それでも諦めずに、動き続けました。
短時間の一時預かりを利用しながら単発の仕事に出たり、働きたい意思を知人や元同僚など周囲に発信したり、預け先の目処が立ったときはすぐ応募できるように情報収集したり・・・できることから始めました。「また働きたい」と思い始めてしまうと、じっとしてはいられなかったのです。

そうこうしているうちに声をかけてくださる方が現れ、いろんなチャンスやタイミングも重なって、思い立ってから約半年後、念願の再就職を果たすことができました。ただし、保育園は勤務先の近くの認可外。長男は1歳5か月。片道1時間弱、満員電車にベビーカーを乗せての子連れ通勤です。さすがに躊躇はしましたが、「このチャンスを逃したら、次はいつあるかわからへん、これも何かのご縁にちがいない!」と信じ、えーい!と飛び込むことにしました。
生活に変化を起こそうとする時には、覚悟を決めて思いきらないといけない局面が現れます。振り返るとわが家には、それ以後もそんな局面が何度かありました。

――あれから8年。次男も生まれ、それがきっかけにもなり、「ナイ」ものは「ナイ」なりに工夫をしながら、私なりのキャリアストーリーを現在進行形で描き続けています。

何事も、始めるのに遅すぎることなんてない!

いまでこそ、キャリアコンサルタントとして各方面でお仕事させていただいている私ですが、このキャリアは実は、こんなに「ナイナイづくし」からの、年齢的にも遅くからの再スタートだったのです。
そろそろ働きたい・・・そんなあなたも、きっと大丈夫です。何かを始めるのに遅すぎることなんてありません。すべては行動から始まります。行動してみると、きっと新しい景色が見えてきます。まずは、勇気を出して一歩を踏み出してみませんか?
その一歩が、あなたらしいキャリアストーリーの始まりになるかもしれません。

次回からは、そのキャリアストーリーの描きかたを、具体的にお伝えしていきます。「そもそもキャリアって何だろう?」そんなことを一緒に考え、自分と家族の将来をちょっと覗いてみたいと思います。

今月のキャリコン母ちゃん

p_carrier_ogino

やんちゃな2人の怪獣クンと日々奮闘中!

1 2