③ 緊張を和らげるコツ

面接なんて、何十年ぶりかしら?という方もいるかもしれませんね。面接は緊張して当たり前です。しばらく、家族やママ友など限られた人との関わりがメインで生活してきたならばなおさら、かしこまったビジネスシーンに出向くだけで緊張してしまうでしょう。もしも、緊張で頭が真っ白になるという場合には、ぜひ次の方法を試してみてください。

■質問に対してすぐに答え始めずに、「はい。」と一呼吸はさむ。
■質問を、口に出して繰り返しながら確認する。そうしながら落ち着いて答えを準備する。

【例】
質問:どうして、今回の求人に応募しようと思われたのですか?
回答:はい。(一呼吸)どうして今回の求人に応募しようと思ったのか、というご質問ですね。それは・・・」

もちろん、すべての質問に対してこれをやるとくどくなってしまいますが、すぐに答えが出てこない質問やじっくりと答えたい質問の場合には有効です。こうすることで、多少時間稼ぎができて余裕が生まれ、また、自分で自分の声を聞くことで少し落ち着けます。ただ「はい。」をはさむだけでもリズムが整い、話すあなたも話しやすく、聞く側も聞きやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。

④ 子どもの急病時のことを指摘されたら?

再就職支援の現場でも、この点を心配されるママたちにたくさん出会います。でもよく考えてみてください。不慮の事故や病気などで急に休んでしまうことは、子どもに限ったことではなく大人にも十分に起こり得ること。ですから、必要以上に恐縮がらなくて大丈夫です。そのような質問をされたら、以下の2点を落ち着いて伝えましょう。

(1)パートナーや両親のサポート体制の構築、病児保育やベビーシッター、ファミリーサポートなどに登録(できれば利用も)が済んでおり、環境面の準備を整えていること

(2)業務の進捗状況をこまめに上司に報告する、自分の管理するデータやファイルなどは部内の共有フォルダに保存しておく、書類を入れたファイルなどは誰が見てもわかるようラベリングを工夫する、など、自分の仕事の「見える化」を図るつもりであること

確かに、子どもが0,1歳と小さいときや、入園、転園など環境が変わってしばらくは体調を崩す頻度は多いかもしれません。長男が1歳5ヵ月のときに再就職した私も、冬場だったこともあり1,2週間に一度は発熱で保育園からの呼び出しが続き、心が折れそうになったものです。祈るような気持ちで、夜中に何度も子どもの脇の下に体温計をはさんだあの夜やこの夜のことを、今でも鮮明に覚えています。でもそんなことも、3か月過ぎ、半年過ぎると激減していきました。1年経つころには、呼び出しなんて年に1,2回かな?という程度に。
ですから、再就職後、初めの3か月は覚悟をしてなんとか乗り切ってください。大変だけど、大丈夫、みんな通る道です。あなたの両立のペースが見え始めるころには、お子さんもきっと落ち着いてくるでしょう。

これからの季節、大人だってインフルエンザなどで1週間休まなければならない場合もあるはず。あなたが、上記2点を対策として伝えたとしても、子どもが幼いからといってこの点ばかり執拗に指摘してくる会社であれば、仮に採用されたとしても気持ちよく働き続けるのは難しいかもしれませんよね。
面接では、そういうこともあなたが主体的に判断していいのです。ね? 必要以上に心配しなくていいこと、わかっていただけましたか?

以上、面接のポイントを見てきましたが、面接はまさに「お見合い」ですから、あなたも相手を見極めるチャンスです。たとえ不採用になったとしても、それはまさに「ご縁がなかった」として前向きに捉えましょう。
何度もお伝えしてきているように、母親になって身に付けたスキルや貴重な経験も、すべてあなたのキャリアです。自信を持って面接に臨んでくださいね!

今月のキャリコン母ちゃん

「次男の七五三詣り。幼児から少しずつ少年になっていくのが、

ちょっぴりサミシイ母ちゃんです(笑)」

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