1.転職エージェントや人材派遣会社などを利用する

転職エージェント(人材紹介会社)は、正社員や契約社員の求人を扱います。一方、人材派遣会社は、契約期間や職務内容に規定はあるものの、勤務地や始業・終業時間、残業の程度などの条件が比較的選びやすい派遣契約での仕事を扱います。

いずれも、ホームページ上でも求人情報が閲覧できる会社が多いですが、できれば予約の上、直接オフィスに出向いて登録面談を行うことをお勧めします。そうすれば、一人で抱えている不安や疑問に答えてもらえますし、非公開求人や未公開の新着求人情報を得られる可能性もあります。キャリアコンサルタントなどプロの視点からの一言が大きなヒントになることもありますし、近い将来のために必要なステップや前もって準備すべきことも明らかになるでしょう。その際、再就職できる時期(いつから働けるのか)は、おおよそでも目処を付けてから相談した方が、より現実的なステップにつながる情報収集ができます。

他にも、週に数日や1日に数時間などのパートタイム派遣を扱う会社、専門スキルを持つママが時間を選んでできる仕事を業務委託として斡旋する会社などもあります。

いずれの場合にも、単発や短期の仕事で実績を積み、徐々に長期の仕事へとステップアップしていくということも、相談できるかもしれません。選択肢を増やしたり、会社や担当者との相性を見極めたりするためにも、複数の会社に登録するのが良いと思います。希望や条件に合わせて調べてみてくださいね。

2.ハローワーク

地域によっては、マザーズハローワークやマザーズコーナーを設置したハローワークもあります。これらの拠点には、キッズコーナーがあり、子連れでも相談に行けるのが魅力です。ハローワークは比較的地元の求人に強いので、近場で働きたい、と勤務地にこだわりのある方にとっては、良い情報が見つかるかもしれません。また、託児付きの各種セミナーを実施しているところもあるので、それらを活用して活動スタートのきっかけにするのも良いでしょう。

託児を利用してセミナーに参加するなんてドキドキしそうですが、それこそまさに、再就職に向けての母子にとっての初めの第一歩! 私もこのようなセミナーの講師をすることがありますが、お子さんよりもママの方がわが子と離れがたく…という姿をよく目にします。子どもは、初めは大泣きしても案外すぐにケロっとして楽しく過ごしていたりするものなので、逆に「ママの子離れ」のステップが必要な人もいるかもしれません。 扱っている求人は、仕事と育児を両立しやすい環境が整っていることが多く、その点でも安心感がありますし、子育てとの両立に対する不安を理解してくれる相談員が対応してくれるのも心強いですね。具体的な応募のステップに進むには、保育所などの預け先の確保が前提となりますが、自治体と連携して保育所情報を提供している拠点もあるようですので、一度お子さん連れで散歩がてら出向いてみてはいかがでしょうか。

3.クチコミ

最後に、案外強力なのが、クチコミ情報です。前職の上司や同僚、友人などに、「仕事を探している」ということを発信してみましょう。馴染みのある職場でタイミングよく空きポストが出たり、新規スタッフの募集があったりするかもしれません。まったく新しい職場だとしても、あなたのことをよく知る方からの紹介であればミスマッチも少ないでしょう。 自宅付近で探したい場合は、地域をよく知るご近所さんに相談してみると耳よりな情報が得られることもあります。そのほか、街なかの貼り紙などにもアンテナを張りましょう。 小さなきっかけが思わぬキャリアにつながるかもしれません。

これは! と思う仕事が見つかれば、保育所が決まっていなくても、親や地域の一時預かり、ファミリーサポートなどを利用して、短時間から実際に働き始めるのも一案です。その実績が考慮されて、認可保育所への入所選考でポイントが加算される場合もありますので、自治体の要綱を確認してみてくださいね。 「どんな仕事があるのだろう?」「仕事はどうやって探せばいいのかな」と悶々とする前に、まずは一歩を踏み出してみましょう。そうすることで、思いもよらなかった様々な情報に出会うことができ、きっと次へつながる何らかのきっかけが得られます。とにもかくにも、まずは「行動ありき!」ということですね。

今月のキャリコン母ちゃん

「今年で3年目。福島県南相馬市の中学校で、

キャリア教育の授業を担当させていただきました。」

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