さまざまな雇用形態についても見直そう!

再就職を考え始めたら、ぜひこの機会にこれまで経験していない雇用形態についても情報収集をし、「今の自分にとってベストな働き方は何か」を検討してみてください。主だった雇用形態には、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、自営業(フリーランス)とありますが、当然ながらそれぞれにメリットとデメリットがあります。正社員であれば、これまでメリットとして捉えていた「責任ある仕事を任される」ということが、もしかしたら今の自分にはデメリット(今は仕事の負荷を減らして家庭に重点を置きたい)となるかもしれません。逆に、「時間の融通が利く」メリットを利用してシフト制のアルバイト勤務をしてきた方にとって、希望通りシフトに入れないことが続けば、一定の収入を見込んでいる場合にはそれはデメリットになるでしょう。要は、「今の自分と家族」にとって、どの形態で働くのがベストなのか、先ほどの「条件の優先順位」と合わせて考えていく必要があるということです。

無理なく始めてステップアップも可能!

私の知人で、産前は正社員として経理の仕事をしていた方がいました。出産で退職しましたが、子どもが幼稚園に行き始めると、まずは週に3日、1日3時間、近くの惣菜屋でアルバイト勤務を始めました。そうすることで、それまでの子どもとべったりの生活から、外へ出ることに慣れていったといいます。1年ほどして、今度は派遣社員となり、ある企業の経理アシスタントとしてフルタイム勤務に就きました。子どもは幼稚園の預かり保育をしばしば利用して慣れていたので、スムーズでした。平日はママが仕事でいない、という状態に子どももパートナーも慣れてきて、家事育児の分担も徐々にうまく回るようになりました。そして、さらに翌年には、今度は正社員として経理職で転職。今後は経理のスペシャリストとしてがんばっていきたい、という意気込みを聞かせてくれました。彼女は、小さなステップから始めて、無理なく自分のキャリアビジョンを段階的に叶えていったのです。「いきなり正社員を目指したのではなく、私なりのステップを踏んだからこそ、仕事の勘を徐々に取り戻せ、その経験があったから正社員への道が拓けたと思う。また、両立生活も、少しずつ試行錯誤できたからこそ築けたんだと思う」、とも話してくれました。いきなり最終目標に向かって飛び込むことで、自分にも家族にも無理が重なり倒れてしまっては本末転倒ですものね。

再就職への道は一つではありません。ご自身と家族の状況によって、どのように進んでいくのが良いか、いろんなパターンをぜひご家族で話し合ってみてくださいね。

今月のキャリコン母ちゃん

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「サッカー応援で河川敷へ。長男はボールを追いかけ、次男は土手でバッタを追いかけ回した日曜日。」

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