「私と家族の10年プラン」で
見えてくるものがある

どうなっていたいか――。それを考えるために、ここで一度、自分と家族の今後10年間の計画を立ててみたいと思います。

新卒で初めての就職というのなら、「自分のやりたいこと」を基準に、仕事内容や勤務地、働き方などをある程度決めることができますね。でも、今はどうでしょうか。家族ができて、守るものや責任も増えて、もはや私たちは、自分の希望や都合だけで「働くこと」を考えるのは難しくなっていますよね。子どもの成長(進学や受験など)や、パートナーの仕事(異動、昇進、転勤など)によって、行動しやすい時期、そうでない時期が出てくると思います。
それらを予測できる範囲で視野に入れると、例えば、「働くための情報収集の時期」「資格取得に向けた勉強の時期」「再就職を果たすタイミング」「ステップアップのためにチャレンジするとき」「家庭により重点を置く時期」など、自身のプランも見えてくるでしょう。

ぜひ一度そのプランを、一覧表に書き出してみることをおすすめします。
左から順に

・年度
・自分の年齢
・自分の計画
・家族それぞれの年齢(学年)
・家族それぞれに想定される出来事

と書きこみ欄を作り、この先10年分を想像しながら埋めてみると……

「下の子が小学校に上がるタイミングで再就職したいな」
「子どもが幼稚園に通い始めたら、ひとりの時間を使って資格取得の勉強をしよう」
「保育園に通う間はフルタイムで働くけど、小学校に上がる年はペースダウンしよう」
「1年後にパートナーの転勤がありそうだから、それまでは情報収集と準備期間だな」
「○歳には再就職したいから、そろそろ第二子を考えようかな」
「両親との同居が○年後には始まる予定だから、働くのはそれからにしよう」

など、未来が少し具体的に見えてきませんか?
いわば、この先10年の、家族全体の変化や成長の見通しを立ててみるのです。

計画はパートナーと一緒に!

子育てしながらの10年は長いようで、きっと、あっというまです。私はもうすぐ母親になって9年経ちますが、ほんとうに、びっくりするくらい早かったです。
もちろん、今後10年のあいだに、家族に起こりうるすべてのことを予測するのは不可能です。それでも、ある程度見通しを立てておくことで、突発的なことが起こったときにも、ゼロから考えるよりは微調整で済むのではないでしょうか。また、期限を区切った目標ができることで、逆算して「今自分にできること」が明確になるはずです。

そして、あなたのプランが完成したところでいちど、ぜひそれを、パートナーにも見てもらい、意見を聞いてみてください。多くの男性は、「計画!」とか「進捗!」とか、好きですよね(笑)。目に見える具体的な材料をもとに改めて話し合うことで、お互いが考えていることを再確認できます。

パートナーにはあなたのキャリアプランの最大の理解者=応援団長になってもらいましょう。そのためにも、今から少しずつ情報共有を進めていくことをおすすめします。

今月のキャリコン母ちゃん

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20年ぶりのスキー。
母ちゃんのヒザは、丸3日笑いが止まりませんでした(笑)

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