
女性にとって結婚、出産、そして仕事をするかしないかは人生の大きな分岐点。4つの異なるライフタイルを持つ女性たちに、今の暮らしとお互いの暮らしについてどう感じているかた〜っぷり語っていただきました!
冗談を交えながらも、真面目にホンネで語ってくれた女性たち。「もしもあの時こうしていたら(していなかったら)……」と思うことはよくあることですが、「違う人生への憧れ」と「未来への自分への不安」を持つのは、どのライフスタイルを選んでも同じなんだということを感じます。
今の生き方にちょっぴり不安を感じている人はぜひ読んでください。そして、まわりの違うライフスタイルを選んだ友人とぜひお話してみてください。自分ではなかなか気付けない「今の生活の幸せ」がきっと見えてくると思いますよ。
花子(独身)30歳。老人介護の仕事に携わり、プライベートでも友人が多い人気者。彼氏とは順調だが、結婚は……!? |
鳥子(子アリ・専業主婦)30歳。6歳と3歳の娘を持つ2児のママ。結婚1年後に長女を出産してから専業主婦として今も多忙な毎日。 |
風子(子アリ・仕事持ち)37歳。結婚11年目を迎え、一人娘も現在6歳に。在宅ワークで収入を得ながら、主婦業もこなすしっかりママ。 |
月子(子ナシ・専業主婦)30歳。新婚1年半の専業主婦。夫ときちんと信頼関係を築きながら、日本語教師への復帰を準備中。 |
聞き手/白羽 未依(30歳・独身)
近くに姉が住んでいて、ちょうど私たちが結婚したころに出産した1歳半の子どもがいるのね。姉を見てると、たしかに生活スタイルはかなり変わるんだろうなーって思う。1日中つきっきりで面倒みてあげないといけない時期だし、甘えん坊な子だから片時も目が離せない。朝からバタバタしてる。
うちの上の子(6歳)も甘えん坊。なんでもママにやってもらいたいんじゃないかな。私は結婚してからずっと子育てしてきたから、子ども一番の生活だったんだよね。子どもの笑顔のためにムリして頑張っちゃう。ふと「子どもがいなければ、自由な時間が手に入るのに」って思うことはあるよ。
でも自分の分身がいる生活っておもしろいと思う。
思い通りにはいかないことはあるだろうけど、新しい発見もいっぱいありそう。
子育てへの憧れがあるから、子アリの人がうらやましいな。
そう! 私は結婚願望もあるし、子どもがほしくてほしくて仕方ないから、ふたりの話がうらやましい(笑)。友達の子どもがいてももうかわいくてかわいくて。「自分よりも大切なものがある」っていうのはすごく素敵なことだと思う。
私は結婚5年目に子どもを産んだから、どっちの気持ちもわかる。正直昔は、「結婚はしてるけど、子どもがいない」って一番いいポジションだと思ってた。でもだんだん考え方が変わって……。ダンナと「公園行っても子どもがいないとさみしいよね」って話す回数も増えて、それで子どもをつくろうって話になったんだよね。今は子どもがいる生活もいいなって思う。
ただ、お芝居とか、コンサートとか、おけいこ講座とか。そうしたイベントって、みんな午後とか夕方からなんだよね。ママは子どものスケジュール的に午前中から動きたいんだけどね。だから友達4〜5人で飲み会、お茶会をする回数はすごく減った。父母会の集いはすごく増えたけど(笑)。それが気楽にできるのは子ナシの人の特権かな。
そうそう。育児中のママにとって夜出かけるっていうのはビッグイベントなんだよ。オシャレして外で会うのがすごく大きな楽しみになった。だからその日だけは、子どもを預けてから子どもに逢いたいって思う。でも、ママを忘れて女性として楽しむ時間は絶対必要じゃないかな。
実際、子アリの主婦からは「自由に遊べてうらやましい」って言われる。でも私から見れば、そうした育児中の悩みも含めてまるごとうらやましいと思う。それだけ子どものことを愛してるからこそ、悩みも生まれるわけだからね。
働いているだけで社会に必要とされてるって感じる。仕事をしないで世間と離れちゃうのが怖いのかも。ただもっと若いうちに大きな資格をとっておけばよかったかな、とも思う。育児中のブランクが壁にならないような。
すごくわかるなー。私は結婚前に日本語教師をしていて、今はたまーに非常勤で働いているんだけど、その日は違う世界に飛び込みに行くような気持ちになる。緊張で背筋がのびてるから、外に出ただけで「家を出たぞ!」みたいな(笑)。でも専業主婦は、こういう時がたまにないとふにゃふにゃしちゃうかも。
私なんてもうすっかり世間ボケしてると思うよ。今はまだムリだけど、子どもに手がかからなくなったらちょっとでも絶対に働きたい、世間にふれたいって思う。でも感覚がにぶってしまってるから面接に行っても自己アピールなんてできないんじゃないかな。それが怖いな。
鳥子は若くして子どもを産んだっていうことが大仕事だったと思うよ。それに私の仕事だって自宅での入力作業だから、“仕事の電話を取る”“名刺交換をする”といったことはしてない。だからビジネスの話をしている人を見ると「かっこいいなー」って思っちゃう(笑)。電話対応だって、○○ちゃんママからの電話モードしか今の自分にはないからね。
独身としてはやっぱり結婚退職に憧れる(笑)。
専業主婦へ憧れもあるんだけど、私の性格が寂しがりやだから、家でじっとしていられないと思う。
結局子どもを産むまでは仕事続けるんじゃないかな。
ホント、子ナシ専業主婦は孤独だよ(笑)。「今日1日、ダンナとしかしゃべらなかったなー」なんて日、よくあるからね。主婦の仕事って、やって当たり前と思われてるところあるから、ちゃんとほめてもらえることってなかなかないし。
「ありがとう」って言葉をもらったり、給与をもらうだけでも働いた成果を感じられるのがいいなって思う。だから今の主婦の人って、自分が必要とされていることを感じたくて外に出て働く人多いんじゃないかな。
もちろん自由に使えるお金がほしいっていうのもあるけどね(笑)。仕事のやりがいは評価とお金が連動してるところかな。でも子アリの私は、そもそも在宅ワークだから続けられるっていうのはある。子どもが帰ってくる時間に家にいられる仕事っていうのは、私にとって重要なポイントだな。
結婚するだけでも生活は変わるよね。家事をひと通り済ませてから外出する習慣がついたり、毎日献立を考えたりするようになったりとか。夫婦で暮らしていると、何かをガマンしたり、ゆずったりすることは必ず出てくるよ。
たしかに結婚すると夕方は「晩ごはん何作ろうかな」ってなるだろうね。独身の今は「さーて今日はどこに飲みにいこうかな」だけど(笑)。で、「家に帰ったら寝るだけ!」みたいなね(笑)。結婚したら当然、お金を好きなように使って、好きなように遊ぶってわけにはいかなくなるよね。
そう。価値観の違う他人が暮らすわけだから。だからちょっとでも相手に対して感じたことはお互いすぐ言うようにしてる。
それができずに溜め込んじゃうと、将来的に大きな問題になりそうだから。
恋愛相談を既婚の人と未婚の人両方にすると、意見がはっきり違う場合があるね。それは今のライフスタイルに基づいた考え方があるからじゃないかな。
昔自分に「できちゃった疑惑」があって鳥子に相談したけど、鳥子は出産もしてるだけあって“子どもの命”について真剣に考えてくれた。結局妊娠してなかったんだけどね。
たしかにそれは、子どもができたのをきっかけに価値観が変わったところかな。自分の親の苦労がわかるようになったし。
あ、そういえば、子どもを産んでからご近所のパパに興味出てくるようになったよ(笑)。ママ友達同士でそういう話をしてるとおもしろいよね。
隣のファミリーがうらやましく見えたりするね。「あそこのパパおしゃれだよね」「やさしそうだよね」とか。それは子アリママ独特の会話だろうね。ホント、パパの個性は皆いろいろで、同じタイプのパパっていうのがいないのが不思議。
私はあと、子どもが生まれてから「ダンナが大の子ども好き」だってことを発見した。子どもの扱いも上手で、安心して預けられる。あれは実際生まれてからでないとわからなかった(笑)。
実はもうそろそろ1人目の出産を考えようとは思ってるんだ。
親族まわりがいろいろ……言ってくるし、ね。
そうしたプレッシャー受けるのも結婚してからだよね。でも実は「そろそろ結婚しないの?」「そろそろお子さんは?」「そろそろ2人目産まないの?」と言う人ってたいてい同じ人なんだけど(笑)。うちは長女が6歳になったし、もう2人目は産まない人なんだって思い込まれてる。
あと、私の場合は、「自分のテリトリー」を作るようになったな。「ここからはダンナも子どもも踏み込んでほしくない」っていう場所。それはホントにささいなことなんだけどね。
通っている美容院にダンナが行きたいって言っても、それは絶対にダメ。子どもも連れて行かない。カフェにしても「ここは自分ひとりで来るところ」って決めたらそこに家族は連れて行かない。
「母親」って役割だけにどっぷりハマりたくないんじゃないかな。“ママ”と“ひとりの女性”のバランスを保つ秘訣なんだと思うよ。考えごとをしたり、ホッとできる場所っていうのはあっていいと思う。
育児もだんだん違う種類の気苦労に変わってくるしね(笑)。子どもが今年小学校に入学したんだけど、単純に手がかかるというところから、子どものメンタル的な部分が気がかりになってきた。今後は育児に対する考え方も変わってくるのかもね。
まわりを見てて、子どもを産まない人と、2人以上産んでる人、2つのライフスタイルにはっきり分かれてきているように感じてた。
で、私はそろそろ子どもを産むべきじゃないか、とか考えたりもしてたんだけど。
でもこうやって話しているうちに、「周りと比較しないで、今の夫婦生活をそのまま楽しむこと」がやっぱり大事だなって思えた。
考えすぎちゃうと逆に産めなくなっちゃう、ってこともあるからね。
私はやっぱり心底好きな人と結婚したいなあって願望がある。
そして子どもに愛を全部注ぎ込みたいなって。
でも正直今は「しっかりしなきゃ」って、いろいろあせることの方が多い。
今の花子も十分魅力的だよ? 私にも「若いうちに何かしとけばよかった」ってあせりがあるし。30歳でもう子どもも2人いて、要は他の友達よりも早く手が離れるわけで。ついその後の人生を考えてしまう。「自分にはなんにもできない」って不安になる。
でも出産したら、みんな一度は育児に追われる時があるわけで。時間のない時期がちょっと早かっただけだよ。まだ鳥子は30代前半だから、今からでもチャレンジできることはたくさんある。私も日本語教師の実践を積んでいきたいと思ってるしね。
日常に追われていると気づかないことっていっぱいあるね。私もいま目の前にある生活をちゃんとしようと思った。他人と比べて「もっとこうだったら…」ばっかり考えてた自分に気がついた。
でも今後は、ネイルアートとか英会話とか、外見にも内面にも自分に投資していきたいと思ってる。子どもが手を離れてきた時期だからね。「やりたい、やらなきゃ」と思いながら、引き伸ばしてきたことを実現させていきたい。
違う生き方をしている友達をうらやましいと思う反面、自分もうらやましいと思われていることをあらためて自覚した。今の楽しみは3〜4年後、下の子が手を離れたらひとりでも遊びに行けるようになること。でもね……実際手を離れたらすごくさみしいんだと思う。親心ってそういうものなんだよね。
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〜子アリvs子ナシ まるごとホンネ座談会 おわり〜