育休明けなどで、4月からお子さんを保育園に預ける方もいることでしょう。認可保育園に入園できず、無認可保育園などに通うお子さんがいるかもしれません。

振り返るとわが家では、3人とも待機児童でした。下の息子2人を無認可保育園と認可保育園へ別々に送り迎えをしていた時期があり、あのころは体力的にも精神的にも、本当にきつかったですね(思い出すだけで、つらかった記憶がよみがえってきます)。

復職直後はみなさんも、通勤と子育てで、キツイ時期を乗り越えることになると思いますが、「今が一番キツイとき! 慣れれば、少しずつ楽になる」と自分に言い聞かせて(私も言い聞かせていました)、何とか乗り切ってほしいと願います。

生活費を出し合うやりくりをしていませんか

さて、今回のテーマは「復職してからの家計管理」です。お子さんがいない時期は、ご夫婦それぞれが、家計費を出し合うやりくりをしていたご家庭も多いのではないでしょうか。今までは生活費を出し合うやりくりをされていたとしても、復職されてからは「家計を一本化する」ことをおすすめします。

一本化といっても、生活費用の口座を作って、その口座にご夫婦の収入をまとめる必要はありません。生活費として決められたお金を家計に入れたら、それ以外は自分が自由に使えてしまう状況を避けてほしいのです。口座を一本化するというよりも、「家計を透明化する」という表現のほうが、適切かもしれません。

耳の痛い話ですが、お子さんにかかるお金は、成長するごとに重くなっていきます。教育資金負担のピークは大学時代で、奨学金を返せない人が増えている現実から、その重さは想像できるはずです。

それぞれが生活費を出し合う方法の場合、日々の生活費のやりくりには問題が出ないケースも多いですが、「教育費をだれが、いくら負担するのか」という問題が出てきたときに、悩むご家庭が多くなります。

自由に使えるお金が多いと、貯蓄が増えづらくなる

家計の一本化とは、ご夫婦それぞれの収入や貯蓄を公開することともいえますが、お互いのお財布事情を把握していれば、教育費だけでなく、レジャー費などの特別支出も「どこから、どのくらい出すのか、出せるのか」を考えやすくなります。反対に、生活費以外のお金についての話し合いがなされていなければ、たとえばお子さんが私立高校に進学したときに、その学費はどちらが、いくらずつ払うか。支出が発生するたびに決めなければなりません。

発生した支出を無理なく払えれば良いですが、自由になるお金が多いご家庭の場合、貯蓄が増えにくい傾向もみられます。まとまったお金の負担ルールについての話し合いが遅れがちになるのも、生活費を出し合うやりくりをしているご家庭の傾向といえます。

「家計を一本化するのは、自由が奪われるから嫌だ!」というご家庭は、将来の教育費負担について、早めにご夫婦で話し合いをしましょう。話し合いで教育費負担のルールを決められれば、生活費を出し合うやりくりを続けてもよいと思います。