さて、暑い日々が続いて、お子さんの体調管理に気を遣う時期ですが、今回は質問から入ります。みなさんのご家庭における、パパの“子育て協力度”はいかがなものでしょうか?

「かなり手伝ってくれます!」と、元気よく手を挙げてくれた方。

「まあまあ、じゃないかなあ」という方。

「もっと手伝って欲しいのに、かなり期待外れ」という方。

いろいろな意見があるかと思いますが、私が赤ちゃんを育てていた頃に比べると、パパたちの育児への協力度は相当アップしているような気がします。パパが抱っこひもを使う時代が来るなんて、私には想像もできませんでしたからね。

 

ここで、我が家の授乳エピソードをひとつ。締め切りに追われながら子育てをしていた私は、常に睡眠不足の状態が続いていました。そんな私の様子を見かねた主人がある日、「たまには俺が、夜中の授乳をしてあげるよ」と言ってくれました。その言葉に、感謝したのは言うまでもありません。

ところが、その日の夜。2階で寝ていた私は、階下から聞こえてくる「引きつけて死んでしまうのではないか」と心配になるほど続く泣き声に耐え切れず、結局1階に下りて夜中の授乳(ミルクですが)をおこないました。

翌朝。「なんで、あんなに泣いていたのに……しかも同じ布団に寝ていたのに、気づかなかったの?」と問い詰めると、「えっ? 昨日の夜って、もしかして泣いてた? 泣かずに寝てくれて、いい子だなあと思ったんだけど……」と言い返され、思わず殺意!?が芽生えたのを覚えています。あれほどの大声で泣いている赤ちゃんの横で、気絶したように寝ていられる神経が、今でも私には理解できません。

家計は「透明性」がとても重要

そろそろ、質問の方向性を変えたいと思います。これは家計のお金、特に教育資金の掛け方に関して、とても重要なポイントになる質問です。あなたはご主人と、どのくらい“家計についての話し合い”ができていますか?

「家計も貯蓄もお互い全部わかっています」という方。

「毎月決まった金額を家計に入れていますが、それ以外は自分が好きに使っています」という方。

「だんなの収入は全部握っています。ウチに貯蓄がどのくらいあるのか、だんなは知りません」という方。

これもいろいろな解答があるはずですが、できれば赤ちゃん時代から、「家計も貯蓄もお互いが全部わかっています」の状態にしたいもの。その理由としては、お子さんが小さいうちから家計や貯蓄などのお金の問題を話し合って決めているご夫婦は、教育資金で無理をしない特徴があるからです。

身の丈に合った進学コースを選ぶには

実際に家計のご相談を受けていて気になるのは、“夫婦仲が悪いご家庭は、教育資金がかさみやすい”という現実。たとえば「パパよりも良い大学に入って欲しいから、中学受験をさせるつもり」とか、「最低でも、パパが出た大学くらいには行かせたい。そのため、小1になったら家庭教師を付けるつもり」など、夫の意見に耳を傾けることなく、妻が突っ走る傾向が見られるのです。

いっぽうで、お子さんが小さいうちから夫婦で話し合いながら進学コースを決めてきたご家庭は、“身の丈に合った進学コースを選択できる”傾向が見られます。夫婦仲が良いほど、家計的にも無理せずにすむともいえますね。みなさんのご家庭でも、ぜひ、参考になさってみてください。

 

次回更新は8月8日の予定です。