全身倦怠感

症状別、病名別などで、赤ちゃんの気になる病気の小児科医による説明・アドバイスが読めるページです。


伝染性単核症

特徴的な症状

【熱がある】【リンパ節の腫れ】【のどの痛み】

エプスタインバーウイルス(EBウイルス)による全身の発熱、発疹性疾患です。
高熱、全身のリンパ節肥大、脾臓や肝臓の肥大、のどの痛み、扁桃肥大、全身の発疹など多彩な症状を示します。血液検査で、単核球と呼ばれる白血球がきわめてはっきりと増えるので、この診断名があたえられました。抗生物質は無効で、自然治癒を待つしかありません。
ペニシリン系の抗生物質を服用すると、全身に強い薬疹ができることが知られています。

受診のタイミング

溶連菌感染症などと症状が似ているため、診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
医師に処方された薬を正しく服用する。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。
腫れへのケア リンパ節が腫れて痛むときには、冷やしたタオルをあてると痛みがやわらぐ。
溶連菌感染症

特徴的な症状

【熱がある】【赤い発疹】【のどの痛み】

溶血連鎖球菌(溶連菌)にはいくつかのタイプがあり、皮膚炎(丹毒)、咽頭・扁桃腺炎、肺炎、髄膜炎など、さまざまな部位に感染を起こします。
溶血連鎖球菌の一タイプであるビリダンス菌による感染では、細菌に対する免疫抗体が、細菌だけでなく体の中のさまざまな臓器に向かってしまうという現象が起こり、全身の炎症反応が引き起こされます。そのために皮膚に発疹がでたり(猩紅熱)、心臓弁膜に炎症が起こったり(リウマチ熱)、腎炎が起こったりすることがあります。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱が続くなどで、ぐったりしている場合には、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 -
急性上気道炎(かぜ症候群)

特徴的な症状

【熱がある】【咳がでる】【鼻水がでる・鼻がつまる】【のどの痛み】

溶血連鎖球菌(溶連菌)にはいくつかのタイプがあり、皮膚炎(丹毒)、咽頭・扁桃腺炎、肺炎、髄膜炎など、さまざまな部位に感染を起こします。溶血連鎖球菌の一タイプであるビリダンス菌による感染では、細菌に対する免疫抗体が、細菌だけでなく体の中のさまざまな臓器に向かってしまうという現象が起こり、全身の炎症反応が引き起こされます。そのために皮膚に発疹がでたり(猩紅熱)、心臓弁膜に炎症が起こったり(リウマチ熱)、腎炎が起こったりすることがあります。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱が続くなどで、ぐったりしている場合には、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 -
インフルエンザ

特徴的な症状

【熱がある】【咳がでる】【筋肉・関節の痛みみ】

インフルエンザウイルスが呼吸器粘膜から体に侵入し、増殖することによる全身性感染症。高熱、筋肉痛、頭痛、喉の痛み、結膜炎、咳などの症状があり、肺炎や脳症を合併すると重症になることがあります。
強い感染力があり、冬に大流行します。A,B,Cの3つの型があり、大流行するのはA型とB型です。高熱は2〜4日続いたのちに下がりますが、咳は解熱した後もしばらく続きます。
予防接種があります。抗生物質は効果がありませんが、最近効果のある薬が開発され使用されるようになっています。

受診のタイミング

なるべく早く医療機関へ。診断が早いほど、薬がよく効き、症状が軽くすむ。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。
医師に処方された薬を正しく服用する。解熱剤は、種類によっては脳症との関連を疑われているものがあるので、必ず医師の指導に従って用いる。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。
感冒性胃腸炎(おなかのかぜ)

特徴的な症状

【下痢】【嘔吐】【熱がある】

多くのかぜ症候群ウイルスは、腸管内でも増殖して、腸管粘膜を刺激し、腹痛や下痢を引き起こします。
かぜの症状は目立たずに、胃腸炎だけをきたす場合には、ウイルス性胃腸炎と呼びます。
細菌性の胃腸炎に比べて腹痛や発熱はあまりなく、脱水さえ注意していれば自然治癒します。抗生物質は効果がありません。下痢の始まる前に、嘔吐の症状が前面にでることもあります

受診のタイミング

下痢だけで口から食べられる場合は、水分補給を十分にしながら家で経過をみましょう。下痢がひどい、嘔吐を繰り返す、脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。
特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
肺炎

特徴的な症状

【熱がある】【はげしい咳込み】【全身倦怠感(ぐったり・だるさ】

肺は、血液のガス交換が行われる肺胞と呼ばれる小さな部屋が、多数集まってできている臓器ですが、この多数の肺胞内に細菌が増殖すると肺炎になります。
肺胞だけでなく、気管支の粘膜にも炎症がおよびます。
症状は多量の痰を伴う激しい咳と高熱です。感染による炎症が肺の表面にまで及ぶと、胸膜(肋膜)に水がたまり、胸の痛みを伴う胸膜炎(肋膜炎)を起こします。水分で満たされた肺胞に空気が入るときの雑音を、聴診器で聞くことで診断ができます。
かぜをこじらせて肺炎になるとよく言われますが、かぜはウイルス感染、肺炎は大部分が細菌感染ですので、異なった病気です。

受診のタイミング

なるべく早く医療機関へ。高熱でボーッとしている、咳がひどくて眠れない、呼吸が苦しそう、吐く、食事がとれない、ぐったりしているといった症状が現れた場合は、夜間、休日でも医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。
解熱剤は必ず医師の指導に従って用いる。解熱剤で熱が下がることで病気が治るわけではない。食事や睡眠がとれて、体力が早く回復するために、計画的に使用する。
咳へのケア 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60〜70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。
気管支ぜんそく

特徴的な症状

【ヒューヒューゼーゼー苦しそう】【全身倦怠感(ぐったり・だるさ)】

気管支の周りを覆っている平滑筋が、さまざまな原因で急に収縮し、息を吐くことが困難になり、同時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸音がする疾患です。
気管支ぜんそくは、体質(遺伝)、気管支の感染、アレルギーを起こす物質(アレルゲン)、環境(気温、乾燥、空気汚染)、運動、自律神経など複雑な因子が絡み合って発症します。症状は、ヒューヒューゼーゼーという荒い呼吸音、息を吐くことの困難、顔面蒼白、嘔吐などです。
アトピー性皮膚炎などの原因であるアトピー性疾患とよく合併します。軽いぜんそく発作は、内服薬や吸入(ステロイド剤)でよくなりますが、重くなると入院治療が必要になります。

受診のタイミング

食事がとれ、眠れている場合には、しばらく様子をみて診療時間に医療機関へ。咳がひどく苦しそうなときは、夜間、休日でも医療機関へ。呼吸困難がひどく、チアノーゼが出ているような場合は、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には発作が収まってから通う。
食事 喘鳴(ゼーゼーいう呼吸)がひどいときは、吐きやすくなるので、おさまっているときに、少しずつ与える。水分補給を十分に行う。
医師に処方された薬を正しく服用する。
入浴 入浴は、湯気で呼吸が楽になることがある。
咳へのケア 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60〜70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。
細気管支炎

特徴的な症状

【ヒュヒューゼーゼー苦しそう】【熱がある】【全身倦怠感(ぐったり・だるさ】

吸い込んだ空気は、鼻や口からのど、気管を経て、気管が二股に分かれた部分である気管支、それがさらに枝分かれした細気管支、そして肺胞へと導かれます。
一番細い空気の通り道である細気管支の粘膜に炎症が起こるウイルス性疾患です。一番細い気道の粘膜に炎症が起こり、粘膜が厚くなり、粘液が分泌されるために、気道閉鎖と同じような状態になります。そのため、細気管支炎の最大の症状は重篤な呼吸困難です。
咳や痰よりも、呼吸困難による顔面蒼白や苦しそうな表情が特徴的です。乳児では、呼吸停止が最初の症状でもあり重篤な疾患です。
治療は酸素投与や輸液、吸入療法で、入院が原則となります。

受診のタイミング

呼吸困難の様子が見られたら、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 乳児は入院治療することが多い。在宅の場合は家のなかでおとなしく過ごす。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 咳がひどいときは吐きやすくなるので、咳が収まっているときに少しずつ与える。水分補給を十分に行う。
医師に処方された薬を正しく服用する。
咳へのケア 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60〜70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。
麻疹(はしか)

特徴的な症状

【熱がある】【赤い発疹】【結膜の炎症(目やに)・目の充血】

麻疹ウイルスによる全身感染症です。症状は2期に分けられます。
1期は、かぜ症候群によく似ており、咳と鼻水、結膜炎と中程度(38度くらい)の発熱がおこります。
3〜4日でいったん熱は少し下がりますが、その後急速に高熱となり、同時に特徴的な赤く細かい発疹が全身に広がります。高熱と全身倦怠感のためにぐったりします。また光をまぶしがるのも麻疹の特徴の一つです。
ウイルス感染が肺に及ぶと、呼吸困難のために命にかかわることもあります。数日高熱が続いて後に解熱しますが、発疹は癒合し、治った後に色素沈着を残します。
重症の場合は、ガンマグロブリンによる治療で症状を多少軽減することができます。
予防接種で予防できます。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱、ぐったりしているなど、全身状態が悪い場合は、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
医師に処方された薬を正しく服用する。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。
アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)

特徴的な症状

【熱がある】【のどの痛み】【結膜の炎症(目の充血)・目やに】

アデノウイルスに感染することによっておこる夏に多い感染症。プールで感染することが多いことからこの名前がついています。
いわゆるかぜ症候群の5〜8%はアデノウイルスによるものですが、タイプV型のアデノウイルスが、この病気を起こします。別名は咽頭結膜熱といい、喉が赤くはれ痛みを伴い、結膜の充血も激しく、首のリンパ節も腫れて痛みます。
4〜5日と長期間続く高熱が特徴で、咳や鼻水はあまりでません。高熱とともに全身倦怠感が強く、ぐったりします。予防接種はなく、抗生物質も効果ありません。

受診のタイミング

家で経過をみましょう。対症療法や、診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。高熱が続く、うなされるといった症状が現れた場合は、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。
医師に処方された薬を正しく服用する。解熱剤は、種類によっては脳症との関連を疑われているものがあるので、必ず医師の指導に従って用いる。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。
川崎病

特徴的な症状

【熱がある】【赤い発疹】【リンパ節の腫れ】

皮膚と粘膜(口、目)、全身の血管に激しい炎症が起こる、原因不明の炎症性疾患。幼少の子どもに多く、日本で多発しています。
5日以上続く高熱と、手の腫れ、全身の皮膚の赤い発疹、リンパ節の腫れなどの、全身の強い炎症反応が起こります。
舌はイチゴ舌と呼ばれ真っ赤になり、結膜も強く充血します。心臓の冠状動脈に動脈瘤ができ、そこがつまることによって心筋梗塞が起こることもあります。
早期に診断をつけて、大量ガンマグロブリン療法によって、治療が可能です。

受診のタイミング

高熱が続いている場合は、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 入院治療が必要。
退院後の生活 冠動脈瘤などの後遺症が残らなかった場合には、徐々に通常の生活に戻り、運動制限などは必要ない。定期的な検査は必要。
ウイルス性胃腸炎

特徴的な症状

【下痢】【嘔吐】【熱がある】

エコーウイルス、エンテロウイルス、ロタウイルスなどの腸管内で繁殖するウイルスによって、下痢、嘔吐などの症状を呈する消化器疾患です。そのなかでも、ロタウイルスによるものは症状が強く「ロタウイルス感染症」と呼ばれ、また、冬季に乳幼児に重症の嘔吐・下痢を起こすことから、「冬季下痢嘔吐症」との別名で呼ばれることもあります。
発熱はないか軽く、血便などがみられることはありません。
腹痛も細菌性下痢症に比べると軽く、脱水さえ防いでいれば自然治癒します。

受診のタイミング

下痢だけで口から食べられる場合は、水分補給を十分にしながら、家で経過をみましょう。下痢がひどい、嘔吐を繰り返す、脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。
特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
乳児冬季下痢嘔吐症

特徴的な症状

【白っぽい下痢】【嘔吐】【熱がある】

冬季に、乳児に激しい下痢と嘔吐、そして脱水症を起こしやすい「ロタウイルス感染症」とほぼ同じです。
便は米のとぎ汁のように白く水様であるために、「白色便下痢症」とも呼ばれることがあります。また、けいれんを起こすことがあることでも有名です。
かつては、脱水のために命取りになることもある怖い下痢症でしたが、輸液(点滴)の知識と技術の進歩で、きちんと治療すれば容易に治る病気になりました。

受診のタイミング

月齢が低いほど、嘔吐で脱水症状になりやすいので、診療時間に医療機関へ。脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。
特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
ロタウイルス感染症

特徴的な症状

【白っぽい下痢】【嘔吐】【熱がある】

子どもに激しい下痢と嘔吐を起こすウイルスは何種類もありますが、その中で最も多いのがロタウイルス感染症です。
冬に流行る冬季下痢嘔吐症の一つです。最初は頻繁な嘔吐で始まり、引き続いて下痢が起こります。
白い米のとぎ汁のような下痢便になります。腹痛はあっても通常軽いですが、嘔吐と下痢で体の中の水分と塩分が急速に失われ、脱水状態になります。脱水が続くとぐったりし、皮膚の張りが失われたり、尿がでなくなります。まれに、けいれんを起こすことがあるのも、ロタウイルス感染症の特徴です。抗生物質は効きませんが、水分補給を十分行えば、自然に治癒する病気です。

受診のタイミング

月齢が低いほど、嘔吐で脱水症状になりやすいので、診療時間に医療機関へ。脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。
特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
食事アレルギー

特徴的な症状

【嘔吐】【下痢】【意識もうろう】

食事中のたんぱく質がアレルギーの原因となって、胃腸の粘膜に強い炎症が起こり、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状のほか、全身の発疹、咳や血圧低下などの全身症状を引き起こすことのある油断できない疾患です。重症例ではショック状態もあり、緊急の治療(昇圧剤の筋肉注射)が必要となります。
卵や鶏肉、牛乳、米、そば、魚介類などほとんどすべての食品が原因となりえます。
原因となっている食品が明らかな場合は、除去食の実行が必要なこともあります。
理由ははっきりしていませんが、年齢とともに症状が軽くなる傾向があります。

受診のタイミング

口の周りが赤くなる程度のものなら、家で経過をみましょう。食べたあと、嘔吐を繰り返すようなら、なるべく早く医療機関へ。ショック症状や意識もうろうといった症状が現れた場合は、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 食べたあと症状が出たときは、食べたものをメモしておく。自己判断で除去食は行わず、必ず医師に相談する。
おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
嘔吐へのケア 吐き気が強いときの飲み物は、スプーンなどで一口ずつ与える。吐いたあとは口のまわりをよく拭き、汚れた衣服は取り換える。
細菌性胃腸炎(食中毒)

特徴的な症状

【腹痛】【下痢(ときに赤い下痢)】【熱がある】

腸の粘膜に感染を起こし、発熱、腹痛、嘔吐、下痢、血便などの重い症状を起こします。
病原菌は汚染された食物から腸に入ることが多く、病原菌が繁殖しやすい高温多湿の夏に多いのが特徴です。ブドウ球菌、サルモネラ菌、赤痢菌、キャンピロバクター、病原性大腸菌などが原因菌です。
ボツリヌス菌のように、下痢ではなく、腸管麻痺による便秘や筋力低下を起こす変り種もあります。
抗生物質が効きますが、菌によって治療方法も異なり、中途半端な治療では菌が残ってしまうこともあるので、医療機関での治療が必要です。頑固な腹痛(渋り腹)や血便も、食中毒を疑う必要があります。

受診のタイミング

なるべく早く医療機関へ。痛みが強い、血便が出るといった症状が現れた場合は、夜間、休日でも医療機関へ。

ホームケア

活動度 多くは入院治療が必要。在宅の場合は、家のなかでおとなしく過ごす。
食事 医師の指示に従って、水分補給等を行う。
原因菌により、治療方法も薬も異なる。医師の指示に従って、完治まで治療を続ける。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。ほかの家族への感染を避けるため、汚物や汚れた衣服の扱いに注意する。
脱水症

特徴的な症状

【全身倦怠感(ぐったり・だるさ)】【意識もうろう】

下痢や嘔吐、発汗などによって、体内の水分が失われ、そのために全身の血管内を流れる血液量が減り、重症になると血液中の電解質(ナトリウム、カリウム、塩素)の濃度が正常範囲より高くなったり(高張性脱水)低くなったり(低張性脱水)します。
口がかわき、尿量が少なくなったり出なくなるとともに、皮膚の張りがなくなります。さらに進むと、全身倦怠感がますます強くなり、意識障害やけいれんさえ起こるようになります。
口から水分がとれるときには、口から水分補給を行い、嘔吐などでそれができないときには、輸液(点滴)で水分補給を行います。

受診のタイミング

ぐったりしている、おしっこが出ないようなときには、夜間、休日でも医療機関へ。けいれんや意識もうろうといった症状が現れた場合は、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。
入浴 長時間入浴は避ける。
下痢へのケア おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。
急性糸球体腎炎

特徴的な症状

【赤い尿】

腎臓では糸球体(しきゅうたい)といわれる小さな袋で血液がろ過され、老廃物や余分な塩分などを含んだ尿のもと(原尿)ができます。その後、この原尿が尿細管という管を通り抜ける過程で、体に必要なものが血液側に再吸収され、不要物が漉し出され、必要な成分が再び血液に戻されます。
最初のろ過を行う糸球体の膜に、目では見えないような穴があいて、たんぱく質や血球が尿の中に漏れ出してしまうのが、糸球体腎炎です。
血尿、たんぱく尿といった異常のほか、腎臓の血流が減るために引き起こされる高血圧、尿量の減少、血液中の蛋白低下によるむくみなどの多彩な症状が起こります。
溶連菌感染後に起こるケースが最も多いものです。

受診のタイミング

血尿などの症状に気づいたら、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 急性期(無尿、高血圧などの症状がある)は入院治療が必要。在宅の場合も、医師の指示に従って生活する。高血圧、浮腫などのある間は安静が必要だが、そうした症状がなければ家の中でおとなしく過ごさせる。
食事 腎機能が回復するまで塩分・蛋白質の制限などを行う。
完治までは、処方された薬を正しく服用を続ける。
水痘(水ぼうそう)

特徴的な症状

【水泡状発疹】【熱がある】

水痘ウイルスによる全身感染症です。症状は、微熱と、全身の皮膚や粘膜の水疱です。
水疱は頭皮や口の中にもでき、痛くて食事ができなくなることもあります。水疱は自然につぶれ、数日でかさぶたになり治癒します。かさぶたになった掻部分は後まで皮膚に跡が残ります。
水疱は痛みはあまりなく、むしろかゆみが強く、掻きこわすと、二次的に細菌感染がおこることがあります。
かゆみと二次的細菌感染を防止するために、外用薬を塗布します。
感染力が強く、ステロイド剤や抗がん剤で免疫力が落ちている子どもが感染すると、命取りになることがあります。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
医師に処方された薬を正しく服用する、塗布する。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。
発疹へのケア 発疹を掻きこわすと、そこから細菌が入って悪化することもあるので、爪を短く切り手を清潔に保つこと。かゆみが強いときには、軟膏を塗るほか、患部を冷たいタオルで冷やすとかゆみが鎮まる。
(小児)結核

特徴的な症状

【リンパ節の腫れ】【熱がある】【全身倦怠感(ぐったり・だるさ)】

結核菌はほぼ全身の臓器に感染を起こしますが、子どもの場合に問題になるのは、首のリンパ節(リンパ節結核)、肺結核、結核性髄膜炎です。
首のリンパ節結核は、リンパ節が腫れるだけですが、未治療のままでいると、全身に広がって行く可能性があります。
肺結核は、乳幼児では、成人のようにゆっくり進行する咳や痰、微熱といった症状ではなく、最初から肺全体に菌が広がり、咳、高熱がおこって発症する粟粒(ぞくりゅう)結核の症状を呈します。
敗血症を経て菌が脳に行くと、高熱、けいれんなどを起こす結核性髄膜炎を起こします。BCGの接種で感染予防ができます。

受診のタイミング

微熱がある、リンパ節が腫れているといった症状が続く場合は、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 明らかな感染がある場合は入院治療が必要。
退院後の生活 処方された薬の服用を続け、定期的に検査を受け、完治まで治療を続けることが大切。
起立性調節障害

特徴的な症状

【嘔吐】【腹痛】【全身倦怠感(ぐったり・だるさ)】

小学生低学年や、中高生に見られる一種の自律神経失調症です。全身の血管内の血液の適正な分配がうまくゆかないことが原因です。
ふつうは立ち上がったときに脳の血液が重力によって下に落ちないように自動的に血管収縮が起こりますが、これがうまく行かないと立ちくらみになります。
食事をしたときに、腸管に血液が十分流れないと腹痛や吐き気、嘔吐といった症状がでます。
成長にしたがって、次第に症状は軽快しますが、こうした症状(たちくらみ、腹痛、はき気、嘔吐)が慢性的に見られるときには、血圧を調節する薬を続けて飲むこともあります。

受診のタイミング

家で経過をみましょう。症状が強く出る場合は、薬を処方するため、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 外出、登園して差し支えない。
食事 普通どおりの食生活でよい。規則正しい食事が予防にもなる。
特に必要ないが、医師から処方された薬は正しく服用する。
入浴 のぼせやすいので、長湯は避ける。
その他 夜ふかしやストレスが誘因になるので、規則正しい生活、じゅうぶんにからだを動かして遊ぶ生活をするとよい。
※このコーナーは下記「ご利用について」をお読みになり、同意の上お使いください。
ご利用の際は、「ご利用について」の内容に同意されたものとみなします。

〜ご利用について〜
このコーナーは、直接の問診、触診、聴診などの診療行為なしに行われる、小児科医による、一般的な医療情報の提供および助言です。
「診療」ではありませんので、特定の個人の病気の診断はできません。
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