
症状別、病名別などで、赤ちゃんの気になる病気の小児科医による説明・アドバイスが読めるページです。

風疹|麻疹(はしか)|突発性発疹症|アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)
溶連菌感染症|伝染性単核症|川崎病
汗疹(あせも)|接触性皮膚炎(おむつかぶれなど)|風疹|伝染性紅斑(リンゴ病)

手足に、すこし盛り上がった直径数ミリ以内の赤い発疹が出現します。痛みを伴うこともあります。
小さな皮下出血によるもので、はしかなどの発疹と異なり、透明な板で発疹を圧迫しても赤い色は消えません。
小さな血管に炎症が起こり、その部分が出血するということが、皮膚だけでなく、腸管や腎臓でも起こり、そのために腹痛や血尿などの症状がでることもあります。
原因は、なんらかの感染やアレルギー反応が関与していることが考えられていますが、詳細はわかっていません。
自然軽快することが多いのですが、腎炎を合併すると、治癒に時間がかかります。
アレルギー性紫斑病、あるいはシェーンライン・ヘノッホ紫斑病とも呼ばれます。
原因のはっきりしない紫斑が出たら、しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。まれに、ひどい腹痛を伴う場合があるが、そのときはただちに救急車で医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。症状によっては入院治療が必要なこともある。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |
発熱、発疹などが麻疹(はしか)と似ているので「三日はしか」の俗称がありますが、経過は麻疹よりずっと軽い傾向があります。
微熱と全身の細かい赤い発疹、さらに首の後ろあたりのリンパ節の腫れが特徴的です。年長児(特に女児)では、関節がはれて痛むことがあります。まれに脳炎を起こすことがあるので、軽症だからといって油断してはいけません。
妊婦さんが風疹にかかると、胎児に奇形が発生する率が高まります。麻疹同様、予防接種で予防できます。
診断をつけるため、しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 特に必要ない。 |
| 入浴 | シャワーをさっと浴びる。 |
| その他 | 妊娠中の女性に近づけないように気をつける。 |
ヘルペスウイルス6型あるいは7型による全身感染症。乳児期に最初に出る高熱は、突発性発疹症による場合が多いものです。
症状は、軽い鼻水や下痢と3〜5日続く発熱です。のどの粘膜に特徴ある炎症が見られることがあり、それが診断の助けになります。
解熱後、全身に細かい赤い発疹が出現するのが特徴で、診断を確定することができます。
高熱のわりに重症感はなく、食欲や機嫌もよいことが多く、この発熱で、初めて熱性けいれんを起こす乳幼児も多いようです。
高熱があっても元気なら、熱性けいれんを注意しながら家で経過をみてよいが、心配なら診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通食でよいが、油っぽいもの、お菓子などは避け、胃腸に負担の少ない、消化のよいものを。 |
| 薬 | 解熱剤は必ず医師の指導に従って用いる。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| その他 | 高熱のわりには元気だが、熱性けいれんを起こす心配があるので、熱の上がりぎわは注意深く観察する。 |
アデノウイルスに感染することによっておこる夏に多い感染症。プールで感染することが多いことからこの名前がついています。
いわゆるかぜ症候群の5〜8%はアデノウイルスによるものですが、タイプV型のアデノウイルスが、この病気を起こします。別名は咽頭結膜熱といい、喉が赤くはれ痛みを伴い、結膜の充血も激しく、首のリンパ節も腫れて痛みます。
4〜5日と長期間続く高熱が特徴で、咳や鼻水はあまりでません。高熱とともに全身倦怠感が強く、ぐったりします。予防接種はなく、抗生物質も効果ありません。
家で経過をみましょう。対症療法や、診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。高熱が続く、うなされるといった症状が現れた場合は、なるべく早く医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。解熱剤は、種類によっては脳症との関連を疑われているものがあるので、必ず医師の指導に従って用いる。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。 |
溶血連鎖球菌(溶連菌)にはいくつかのタイプがあり、皮膚炎(丹毒)、咽頭・扁桃腺炎、肺炎、髄膜炎など、さまざまな部位に感染を起こします。
溶血連鎖球菌の一タイプであるビリダンス菌による感染では、細菌に対する免疫抗体が、細菌だけでなく体の中のさまざまな臓器に向かってしまうという現象が起こり、全身の炎症反応が引き起こされます。そのために皮膚に発疹がでたり(猩紅熱)、心臓弁膜に炎症が起こったり(リウマチ熱)、腎炎が起こったりすることがあります。
しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱が続くなどで、ぐったりしている場合には、なるべく早く医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | - |
エプスタインバーウイルス(EBウイルス)による全身の発熱、発疹性疾患です。
高熱、全身のリンパ節肥大、脾臓や肝臓の肥大、のどの痛み、扁桃肥大、全身の発疹など多彩な症状を示します。血液検査で、単核球と呼ばれる白血球がきわめてはっきりと増えるので、この診断名があたえられました。
抗生物質は無効で、自然治癒を待つしかありません。ペニシリン系の抗生物質を服用すると、全身に強い薬疹ができることが知られています。
溶連菌感染症などと症状が似ているため、診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のどが痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 腫れへのケア | リンパ節が腫れて痛むときには、冷やしたタオルをあてると痛みがやわらぐ。 |
皮膚と粘膜(口、目)、全身の血管に激しい炎症が起こる、原因不明の炎症性疾患。幼少の子どもに多く、日本で多発しています。
5日以上続く高熱と、手の腫れ、全身の皮膚の赤い発疹、リンパ節の腫れなどの、全身の強い炎症反応が起こります。
舌はイチゴ舌と呼ばれ真っ赤になり、結膜も強く充血します。心臓の冠状動脈に動脈瘤ができ、そこがつまることによって心筋梗塞が起こることもあります。
早期に診断をつけて、大量ガンマグロブリン療法によって、治療が可能です。
高熱が続いている場合は、なるべく早く医療機関へ。
| 活動度 | 入院治療が必要。 |
|---|---|
| 退院後の生活 | 冠動脈瘤などの後遺症が残らなかった場合には、徐々に通常の生活に戻り、運動制限などは必要ない。定期的な検査は必要。 |
麻疹ウイルスによる全身感染症です。症状は2期に分けられます。
1期は、かぜ症候群によく似ており、咳と鼻水、結膜炎と中程度(38度くらい)の発熱がおこります。
3〜4日でいったん熱は少し下がりますが、その後急速に高熱となり、同時に特徴的な赤く細かい発疹が全身に広がります。高熱と全身倦怠感のためにぐったりします。また光をまぶしがるのも麻疹の特徴の一つです。
ウイルス感染が肺に及ぶと、呼吸困難のために命にかかわることもあります。数日高熱が続いて後に解熱しますが、発疹は癒合し、治った後に色素沈着を残します。重症の場合は、ガンマグロブリンによる治療で症状を多少軽減することができます。
予防接種で予防できます。
しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱、ぐったりしているなど、全身状態が悪い場合は、なるべく早く医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。 汗をかいたら着替えさせる。 |
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど数種類のウイルスが手足口病の原因として知られています。
症状は、口の中の小さな粘膜の発疹、手のひら、足底、臀部のやや盛り上がった赤い紅斑で、口の中の発疹以外はかゆみや痛みはありません。
発熱も通常みられず、全身状態も良好です。
家で経過をみましょう。口のなかが痛くて食べられないといった症状が現れた場合は、症状を和らげる療法を行ったり、診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 発疹以外の症状がなければ、外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は刺激が少なく口あたりのよいものを。 |
| 薬 | 特に必要ない。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |
自分自身の汗やその分解産物によっておこる、接触性皮膚炎(かぶれ)の一種です。
皮膚に分泌された汗による刺激だけでなく、発汗が激しいときには、細い汗腺の途中にも汗がたまり、それが皮膚の下で小さな水疱状になることもあります。
発汗の多い部分、首の下、わきの下といった汗がたまりやすい部分に赤い発疹ができます。
頻繁な入浴や、室温の調節で予防します。非ステロイド系消炎剤の軟膏で治療します。
家で経過をみましょう。汗をよくふき取るなどのケアで対処を。
| 活動度 | 外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 特に必要ない。 |
| 入浴 | お風呂にいれて皮膚を清潔に保つことが大切。 |
| その他 | 汗をかいたら拭く、吸湿性のよい肌着にする、衣服の着せすぎに気をつける。 |
尿や便の成分に刺激され、皮膚が赤く盛り上がり、かゆみを伴うものです。
刺激の元になる物質に長時間接触していることが原因です。紙おむつの普及で以前に比べて少なくなりました。
皮膚についた刺激のもとになる物質を、座浴などで洗い流してあげることで予防できます。
重症になると表皮がむけて真っ赤になり、排便や排尿を痛がるようになります。
家で経過をみましょう。座浴などのケアで対処を。ぶよぶよとただれて、痛がるような場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | ひどくなったときは、医師に処方された薬を正しく塗布する。 |
| 入浴 | お風呂にいれて皮膚を清潔に保つことが大切。 |
| その他 | おしっこ、うんちのたびにおむつを替える、おしりを濡れタオルや濡れティッシュなどでやさしく拭く。 |
顔や手足に赤い叩かれたあとの赤みのような発疹のでるウイルス感染症です。
俗に「リンゴ病」と呼ばれます。パルボウイルスの感染が原因です。
全身症状は、微熱とまれに関節の腫れが知られています。
治療薬はなく、予防接種もありません。
全身状態はよく、特別な治療なしで自然治癒します。
家で経過をみましょう。診断をつけるために、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 発疹以外の症状がなければ、外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 特に必要ない。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |