
症状別、病名別などで、赤ちゃんの気になる病気の小児科医による説明・アドバイスが読めるページです。

アレルギー性鼻炎(花粉症)|アレルギー性結膜炎|麻疹(はしか)

かぜは別名、急性上気道炎と呼ばれ、ライノウイルス、レオウイルス、パラミクソウイルス、RSウイルス、コロナウイルスといった多数のウイルス(200種類以上)が起こす、のど、鼻、気管支の炎症を主症状とする疾患群です。
症候群と呼ばれるのは、多数の原因ウイルスがいるためです。
のど、結膜、鼻、気管の粘膜の炎症によって、のどの痛み、結膜の充血、鼻水、咳がおこり、全身症状として発熱、頭痛、筋肉痛などの症状があらわれます。通常3〜4日で自然治癒します。
抗生物質は効果がありません。
しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。咳がひどくて眠れない、高熱が下がらない、食事がとれないといった症状が現れた場合は、早めに医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通食でよいが、油っぽいもの、お菓子などは避け、胃腸に負担の少ない、消化のよいものを。 |
| 薬 | 特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。 |
| 入浴 | シャワー、入浴は通常通りでよい。ただし高熱があるときは、タオルで拭くだけとする。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。 |
麻疹ウイルスによる全身感染症です。症状は2期に分けられます。
1期は、かぜ症候群によく似ており、咳と鼻水、結膜炎と中程度(38度くらい)の発熱がおこります。
3〜4日でいったん熱は少し下がりますが、その後急速に高熱となり、同時に特徴的な赤く細かい発疹が全身に広がります。高熱と全身倦怠感のためにぐったりします。また光をまぶしがるのも麻疹の特徴の一つです。
ウイルス感染が肺に及ぶと、呼吸困難のために命にかかわることもあります。数日高熱が続いて後に解熱しますが、発疹は癒合し、治った後に色素沈着を残します。
重症の場合は、ガンマグロブリンによる治療で症状を多少軽減することができます。
予防接種で予防できます。
しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。高熱、ぐったりしているなど、全身状態が悪い場合は、なるべく早く医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。 |
吸い込んだ空気は、鼻や口からのど、気管を経て、気管が二股に分かれた部分である気管支、それがさらに枝分かれした細気管支、そして肺胞へと導かれます。
急性気管支炎はさまざまなウイルスによって起こる、気管支から細気管支までの気道粘膜の炎症性疾患です。
狭い気道である気管支の粘膜が炎症で腫れ、さらに粘液の分泌が気道をさらに狭くするため、発熱、激しい咳、そして多量の痰が出ます。呼吸困難を呈することもあります。
ウイルス感染なので、抗生物質は効果ありませんが、二次的に肺炎となることがあるので、対症療法(咳止め、痰きりなど)に加えて抗生物質を使うこともあります。
なるべく早く医療機関へ。咳がひどくて眠れない、吐く、食事がとれない、ぐったりしているといった症状が現れた場合は、夜間、休日でも医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | 熱がなければ、入浴してよい。体が温まると咳がひどくなることがあることには留意する。 |
| 咳へのケア | 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60〜70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。 |
喉の突き当たりの両側に、ソラマメ状の、表面にひだのある肉の塊が突き出していますが、これが口蓋扁桃です。
扁桃(腺)は、リンパ節と似た構造を持っており、口から入っている雑菌やウイルスの侵入を阻止するための門番のような働きをしています。ここに細菌が繁殖すると、扁桃炎になります。のどの痛みと扁桃の腫れ、首のリンパ節の腫れや発熱などを起こします。扁桃は赤く腫れ、細菌の種類によっては、表面に白〜黄色の膿が付着します。
溶連菌による扁桃炎では、しょう紅熱や腎炎、リウマチ熱が引き起こされる危険性があります。
抗生物質による治療が有効です。
家で経過をみましょう。のどの痛みが強く、食事がとれないといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。 |
咽頭は、口を開けてなかを見たときの、突きあたりの部分です。この部分の粘膜にウイルスや細菌が増殖するのが咽頭炎です。
症状はのどの痛み、鼻水、軽い咳、首のリンパ節の腫れ(特に細菌性の場合)です。のどをみると真っ赤に腫れあがり、細菌性の咽頭炎の場合には、白い膿が粘膜に付着していることがあります。ウイルス性の咽頭炎の場合は、かぜ症候群のひとつとみなすことができます。
ウイルス性咽頭炎には特別の治療はありませんが、細菌性咽頭炎には抗生物質を使用します。
家で経過をみましょう。高熱が出る、食事がとれないといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| 熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせる。 |
吸い込んだ空気は、鼻や口からのど、気管を経て、気管が二股に分かれた部分である気管支、それがさらに枝分かれした細気管支、そして肺胞へと導かれます。
一番細い空気の通り道である細気管支の粘膜に炎症が起こるウイルス性疾患です。
一番細い気道の粘膜に炎症が起こり、粘膜が厚くなり、粘液が分泌されるために、気道閉鎖と同じような状態になります。そのため、細気管支炎の最大の症状は重篤な呼吸困難です。
咳や痰よりも、呼吸困難による顔面蒼白や苦しそうな表情が特徴的です。
乳児では、呼吸停止が最初の症状でもあり重篤な疾患です。治療は酸素投与や輸液、吸入療法で、入院が原則となります。
呼吸困難の様子が見られたら、ただちに救急車で医療機関へ。
| 活動度 | 乳児は入院治療することが多い。在宅の場合は家のなかでおとなしく過ごす。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 咳がひどいときは吐きやすくなるので、咳が収まっているときに少しずつ与える。水分補給を十分に行う。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 咳へのケア | 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60〜70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。 |
ヘルペスウイルス6型あるいは7型による全身感染症。乳児期に最初に出る高熱は、突発性発疹症による場合が多いものです。
症状は、軽い鼻水や下痢と3〜5日続く発熱です。のどの粘膜に特徴ある炎症が見られることがあり、それが診断の助けになります。解熱後、全身に細かい赤い発疹が出現するのが特徴で、診断を確定することができます。
高熱のわりに重症感はなく、食欲や機嫌もよいことが多く、この発熱で、初めて熱性けいれんを起こす乳幼児も多いようです。
高熱があっても元気なら、熱性けいれんを注意しながら家で経過をみてよいが、心配なら診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通食でよいが、油っぽいもの、お菓子などは避け、胃腸に負担の少ない、消化のよいものを。 |
| 薬 | 解熱剤は必ず医師の指導に従って用いる。 |
| 入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。 |
| その他 | 高熱のわりには元気だが、熱性けいれんを起こす心配があるので、熱の上がりぎわは注意深く観察する。 |
多くのかぜ症候群ウイルスは、腸管内でも増殖して、腸管粘膜を刺激し、腹痛や下痢を引き起こします。
かぜの症状は目立たずに、胃腸炎だけをきたす場合には、ウイルス性胃腸炎と呼びます。
細菌性の胃腸炎に比べて腹痛や発熱はあまりなく、脱水さえ注意していれば自然治癒します。
抗生物質は効果がありません。下痢の始まる前に、嘔吐の症状が前面にでることもあります。
下痢だけで口から食べられる場合は、水分補給を十分にしながら家で経過をみましょう。下痢がひどい、嘔吐を繰り返す、脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。 |
| 薬 | 特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。 |
| 下痢へのケア | おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。 |
耳を外から見てゆくと、まず耳介(耳たぶ)、外耳道がありその先に鼓膜があります。
鼓膜の奥の空間が中耳(腔)で、細い耳管という管でのどとつながっています。
中耳に細菌感染が起こるのが中耳炎です。鼓膜に穴があいていて、そこから感染が起こることもありますが、大部分は耳管を通してのどから細菌が侵入します。細菌による炎症がおこり、鼓膜は真っ赤になり、痛みます。また、炎症による滲出液や膿が中耳腔にたまり、耳の聞こえが悪くなります。
年少児では、かぜ症候群に伴って高い率で中耳炎が起こります。
治療は抗生物質の内服ですが、鼓膜を切開して膿を外に出すことが必要になることもあります。
しばらく様子をみて、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |
耳を外から見てゆくと、まず耳介(耳たぶ)、外耳道がありその先に鼓膜があります。鼓膜の奥の空間が中耳(腔)で、細い耳管という管でのどとつながっています。この中耳に炎症が起こり、粘膜から染み出した液体(滲出液)がたまるのが、滲出性中耳炎です。
滲出液の中で細菌の繁殖は起こっていません。通常、中耳腔に液体がたまっても耳管から排出されますが、滲出性中耳炎の場合、耳管がふさがってうまく排泄されません。
ほとんどの場合痛みはありませんが、たまった液体で鼓膜の振動が押さえられ、耳の聞こえが少し悪くなります。耳管の閉塞がとれれば自然に軽快しますが、耳管に空気を通す治療を行うこともあります。
家で経過をみましょう。耳の聞こえがはっきりしないといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 外出、登園しても差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |
杉などの花粉が、鼻や目の粘膜につくと、それを異物として排除しようと免疫グロブリンEが体内にできますが、それが必要以上に産生されると、粘膜に強い炎症が起こってきます。
強いかゆみと多量の鼻汁が分泌され、結膜の充血を伴うこともよくあります。かゆみ、多量の透明な鼻水、鼻づまりが主要症状です。原因となる花粉の種類によって、季節が少しずつ異なり、春先と秋が好発シーズンです。
花粉を吸入しないようにしてマスクで予防するほか、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服、ステロイド剤の点鼻などで治療します。
家で経過をみましょう。鼻づまりがひどく眠れないといった症状が続く場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 外出、登園しても差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。 |
| 入浴 | 入浴すると、湯気で症状が楽になることがある。 |
| その他 | 花粉が多い季節には、マスクをして外出する。洗濯物を外に干すのを控える、空気清浄機を使うなど、生活にも工夫をする。 |
花粉症のひとつの症状として現れるものです。結膜の激しい掻痒感(かゆみ)と、粘膜の腫れが特徴です。
アレルギー性鼻炎と合併することが多い疾患です。ステロイドホルモンの入った点眼薬で治療します。
家で経過をみましょう。目の痛みが強い、まぶしがる、膿が出るといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。
| 活動度 | 外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 医師に処方された薬を正しく点眼、塗布する。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |
| その他 | 花粉が多い季節には、洗濯物を外に干すのを控える、空気清浄機を使うなど、生活に工夫をする。 |
鼻の穴から入ったところにある空間は鼻腔(びくう)と呼ばれ、吸い込んだ空気に湿り気を与え暖める働きと、匂いを感じる働きがあります。
鼻腔は細い管を通じて、頬骨や額の下にある空洞(副鼻腔)につながっています。
副鼻腔に炎症が起こり、膿がたまるのが副鼻腔炎です。
急性の副鼻腔炎は、かぜ症候群などによって鼻腔の粘膜の炎症が副鼻腔までおよび、そこに細菌感染が起こります。かぜの症状に加えて、鼻づまりや緑色〜黄色の鼻汁と頬骨の部分の不快感などの症状があります。
長期間抗生物質療法を行います。
膿が引かずにたまっている場合には、「蓄膿症」と呼ばれ、手術的に膿を出す必要があります。
かぜのあと、なかなか症状がとれない場合、この病気が疑わしい場合は再診を。
| 活動度 | 外出、登園して差し支えない。 |
|---|---|
| 食事 | 普通どおりの食生活でよい。 |
| 薬 | 症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。 |
| 入浴 | お風呂にいれてもかまわない。 |