特徴的な症状

ヘルパンギーナとは、コクサッキーウイルスによる、喉の粘膜に潰瘍性の口内炎ができる夏に多い感染症です。発熱とともにのどの痛みを訴え、扁桃腺のそばの喉の粘膜に潰瘍ができ、しみるために熱いものや刺激の強い食物が食べられなくなります。頭痛や背中の痛みを伴うこともあります。痛みのために食事が食べられないだけでなく、腹痛や嘔吐などの消化器症状もしばしばみられます。潰瘍は、最初は1~2ミリですが、2~3日かかって3~4ミリ位まで大きくなります。熱は数日続き、3日~7日で自然に治ります。

受診のタイミング

家で経過をみましょう。対症療法や診断をつけるために、診療時間中に医療機関へ受診しましょう。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせましょう。保育園・幼稚園には症状が消えてから通いましょう。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。すっぱいものは避けましょう。
医師に処方された薬を正しく服用しましょう。
入浴 お風呂にいれてもかまいません。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせましょう。