特徴的な症状

腸内の食物の移動に伴って、大腸の壁が内側に引っ張られ、きんちゃくのように大腸の中に大腸が入り込んでしまう状態をいいます。ほぼ乳児期に限っておこります。
症状は、急に激しく泣き、しばらくすると泣きやみ、また激しく泣くという繰り返しと、嘔吐、ジャム状の血便です。泣きの間隔は次第に短くなり、ぐったりしてきます。
重積状態が長く続くと、腸が壊死を起こし、開腹手術が必要になりますが、発症初期なら、肛門から空気を送り込んで、きんちゃく状態を解除することができます。冬に多く、腸管ウイルス感染による腸間膜のリンパ節の腫れが、発症に関与している場合があります。

受診のタイミング

腸重積が疑われる症状が出ている場合は、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 入院治療が必要。
退院後の生活 消化器官の安静のために、段階的に普通食に戻す、乳脂肪分を控える、などの制限が必要なことがある。医師の指示に従った食生活をする。経過観察のための受診も必要。