赤ちゃんとママ社編集部 ※この記事は、『月刊赤ちゃんとママ』2012年3~5月号の保育園看護師監修による「季節のLife&Care」の記事をもとに再編集しています。

発達に合わせた予防ポイントを知ろう

 子どもの事故のほとんどは、事前の対策や注意で防ぐことができます。成長により起こりがちな事故の種類は変わってきますので、子どもの発達を頭に入れながら予防に努めましょう。
 赤ちゃん時代にまず注意したいのが誤飲です。何でも口に入れようとするので、赤ちゃんの口の中に入る直径39㎜以下のものは、手の届かないところに置きましょう。誤飲すると危険なボタン電池、タバコなどは要注意。また、おもちゃも部品や飾りのビーズなどがゆるんで取れないか、ときどき点検してください。
 寝返りを始める時期からは落下に注意です。ベッドやソファから転落して頭の骨にひびが入ったケースや、ベビーカーから落下し前歯が歯茎の中に入りこんでしまった報告も。抱っこしていても、思わぬ動きをすることがあります。赤ちゃんの頭は重いので、落下すると頭や顔をぶつけがちです。頭をぶつけてぐったりしているときや、嘔吐したときはすぐに受診してください。
 はいはいが始まると、家じゅうを移動しようとします。ベランダや玄関、階段など段差が大きいところ、台所や風呂場など危険のある場所には、柵などをつけて入れないようにしましょう。
 つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんの手の届く範囲はさらに広がります。早めに家の中を点検して、危険なものは1m以上の高さに置くようにしてください。
 背伸びができるようになると、今まで手が届かなかったテーブルの上の熱いお茶やみそ汁などに手が届き、ひっくり返して思わぬヤケドをすることもあります。熱いものは置き場所に注意して。炊飯器の蒸気やストーブ、アイロン、コード類なども赤ちゃんが触れないように対策をしましょう。万一、ヤケドをしてしまったら、水道水で15~30分冷やし、水ぶくれができてもつぶさずに、外科か皮膚科を受診してください。
 歩き始めの不安定な時期は、いろいろなところに頭をぶつけることがあります。視力や距離感をつかむ機能が未熟なことも、つまずきやぶつかりの原因です。転んだときに手が出ずに、顔や口をぶつけることも多いもの。歯茎からの出血や歯のぐらつきがあるときは、歯科を受診してください。 

 

「ヒヤリ・ハット」体験は早めに対策を

 保育園では、保育中に「ひやっ」としたことや「はっ」とした「ヒヤリ・ハット」をスタッフで話し合って事故予防に努めています。家庭でも「ヒヤリ・ハット」はそのままにせず、深刻な事故を防ぐために体験を生かして、早めに対策することが大切です。

 

薬の不安や疑問は医師に相談しておきましょう

 赤ちゃんの鼻水やせきが止まらず病院へ行くと、たいていそのつど、薬が処方されます。いつまで飲ませたらいいかわからないときは、医師に薬をやめる目安を聞くといいですよ。治りきっていないのに飲むのをやめてしまうと、ぶり返してよけいに病気が長引いてしまうこともあるので気をつけましょう。
 子どもの薬は基本的に1日3回。大人とは異なり、その子の体重によって計算された1日量を3回に分けて飲むようになっています。量も薬の種類も、その子に合わせて決められているため、同じ症状だからといって、きょうだいに処方された薬を飲ませてはいけません。
 保育園に通いはじめて最初の1年は、カゼなどの病気にかかって薬を処方される機会も多いと思います。保育園では薬を預かってもらえないことが多いので、受診時に医師に、保育園に通っていて昼の分が飲めないことを伝えてください。朝・夕の2回でいい薬にしてもらえることもありますし、「朝・保育園から帰宅後・寝る前」などと3回に分ける方法もあります。

 

薬の飲ませ方のポイント・ここに注意!

 水薬(シロップ剤)は1回量を確認して、よく振ってから添付のスポイトやカップ、スプーンで取り分け、少しずつあげてください。用量を守るため、容器から直接飲ませるのはやめましょう。哺乳びんの乳首をくわえさせ、その中に赤ちゃんが吸うリズムに合わせてスポイトで少しずつ水薬を入れて吸わせる方法もあります。ただし、くれぐれもミルクの中に混ぜて飲ませないこと。ミルク嫌いの原因になりかねません。
 粉薬は1回量を取り分け、少量の水に溶いてスプーンで飲ませるか、少量の水で練ったものをきれいに洗ったママの指先で赤ちゃんの上あごや頬の内側に塗り(舌の先は苦みを強く感じるので避ける)、湯冷ましをたくさん飲ませます。多量の水やジュースなどに溶いてしまうと、すべて飲み干さないといけないので、途中で飲まなくなったとき困ります。プリンやゼリーに混ぜるのも味が変わって嫌いになることがあり、おすすめしません。何かに混ぜるとしたら、薬局などで売っている、服薬用のゼリーを利用するといいですね。
 おっぱいやミルク、離乳食の前など、おなかがすいているタイミングだと、薬をすんなり飲んでくれることが多いですよ。食間などの指定がある特別な薬以外は食前に飲ませても大丈夫です。

 

いやがるときや吐いてしまうときは?

 薬を頬の内側に少しずつつけて、唾液と混ざるようにして飲みこめるようにするか、1歳を過ぎていたらジャムなど甘いものに混ぜてもOK。それでも飲まないなら医師に相談してくださいね。

 

紫外線対策のポイント

 春の風がここちよい季節となりました。一緒にお散歩をして自然とふれあうと、赤ちゃんの新しい反応を見つけられるかもしれませんね。
 赤ちゃんのときに浴びた紫外線が、あとになってから肌や目に影響を及ぼすことはよく知られるようになりました。これから9月ごろまでは年間のうちでも紫外線の量が多い時期です。赤ちゃんは皮膚が薄いので、しっかり紫外線対策をしてお出かけしましょう。
 外出は日ざしのいちばん強い10時から14時ごろをなるべく避けて、朝や夕方にするといいでしょう。どうしてもその時間帯に外出しなければならない場合は、帽子やベビーカーの日よけを利用して上手に日陰を作るようにします。外ではできるだけ日陰を選んで歩きましょう。
 車の中では、窓に紫外線カット効果のあるネットやタオルなどを吊るすと、紫外線対策になります。薄手の長袖や長ズボンを着用するのも効果的ですが、気温の高いときは熱がこもりやすく暑いので、少しサイズを大きくしてあげると風が通りやすく、涼しく過ごせるでしょう。肌の出ている部分を少なくすることで、虫刺されやすり傷の予防にもなりますよ。

 

日焼けどめを活用しましょう

 肌が出ている部分には、日焼けどめを塗りましょう。赤ちゃん用に市販されている低刺激のもので十分です。塗り残しやムラがないようにうっすらと塗り、汗をかいたらこまめにふいて塗り直すとよいですね。これからは赤ちゃんの汗が多くなる時期ですから、帰宅後にはシャワーで汗といっしょに日焼けどめを落としましょう。あせもも予防でき、気分もすっきりしていいのではないでしょうか。
 夏が近づいてくると、プールや海などの水辺のレジャーにお出かけする機会がふえますが、水面の反射は紫外線が強くなるので、赤ちゃんは特に注意が必要です。水辺を散歩するときは、早朝や夕方にするなど、配慮してあげましょう。
 万が一、肌が日に焼けてしまったら、冷やすのが一番です。冷たいタオルやクールローションで、しっかり冷やしましょう。状態としてはヤケドと同じなので、もし水ぶくれができていたり、肌がまっ赤にはれているなら、必ずかかりつけ医を受診しましょう。肌の痛みのせいか泣き続けたり、ぐったりすることも。こんなときも早く受診してくださいね。
 外に出ると開放的な気分になり、子どもも大人も気分転換になります。ママも紫外線対策をしっかりしたうえで、赤ちゃんと一緒にお出かけを楽しみましょう。