特徴的な症状

耳を外から見てゆくと、まず耳介(耳たぶ)、外耳道がありその先に鼓膜があります。鼓膜の奥の空間が中耳(腔)で、細い耳管という管でのどとつながっています。この中耳に炎症が起こり、粘膜から染み出した液体(滲出液)がたまるのが、滲出性中耳炎です。
滲出液の中で細菌の繁殖は起こっていません。通常、中耳腔に液体がたまっても耳管から排出されますが、滲出性中耳炎の場合、耳管がふさがってうまく排泄されません。
ほとんどの場合痛みはありませんが、たまった液体で鼓膜の振動が押さえられ、耳の聞こえが少し悪くなります。耳管の閉塞がとれれば自然に軽快しますが、耳管に空気を通す治療を行うこともあります。

受診のタイミング

家で経過をみましょう。耳の聞こえがはっきりしないといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 外出、登園しても差し支えない。
食事 普通どおりの食生活でよい。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。