特徴的な症状

小腸が大腸に移行する部分を盲腸といいますが、そこから腸の壁が筒状に数センチ飛び出しています。この行き止まりの飛び出した腸管を虫垂と呼びます。
人では虫垂の働きはよく分かりませんが、ウサギなどの草食動物では消化を助ける機能があります。細いために、いったん虫垂の粘膜に細菌感染が起こると、腫れのために血流が悪くなり感染が広がります。これが虫垂炎です。
最初は上腹部の痛みなどがありますが、そのうちに右下腹部の痛み、圧痛、微熱などの症状がでます。
血液検査では白血球の増加がみられます。初期のうちは抗生物質で治すこともできますが、ある程度以上化膿が進むと、虫垂を切除する手術が必要になります。

受診のタイミング

虫垂炎が疑われる症状が出ている場合は、夜間、休日でも医療機関へ。

ホームケア

活動度 入院治療が必要になることがある。在宅で服薬治療の場合は、家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 普通食でよいが、油っぽいもの、お菓子などは避け、胃腸に負担の少ない、消化のよいものを。
医師に処方された薬を正しく服用する。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。