特徴的な症状

インフルエンザはインフルエンザウイルスが呼吸器粘膜から体に侵入し、増殖することによる全身性感染症です。高熱、筋肉痛、頭痛、喉の痛み、結膜炎、咳などの 症状があり、肺炎や脳症を合併すると重症になることがあります。強い感染力があり、冬に大流行します。A,B,Cの3つの型があり、大流行するのはA型とB型です。高熱は2~4日続いたのちに下がりますが、咳は解熱した後もしばらく続きます。予防接種があります。抗生物質は効果がありませんが、最近効果のある抗ウイルス薬が開発され使用されるようになっています。予防接種によって、インフルエンザに感染しにくくすることができます。

受診のタイミング

なるべく早く医療機関へ受診しましょう。診断が早いほど、薬がよく効き、症状が軽くすみます。受診のタイミングは大人と同じでOKです。①食欲があるか、②機嫌よく遊べているか、などが目安です。

ホームケア

活動度 家のなかで寝かせましょう。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通いましょう。
食事 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを食べさせてあげてください。
医師に処方された薬を正しく服用しましょう。解熱剤は、種類によっては脳症との関連を疑われているものがあるので、必ず医師の指導に従って用いましょう。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭いてあげてください。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。 汗をかいたら着替えさせましょう。