乳幼児の健康・発育・生活習慣

ノロウィルス

ノロウイルス感染によって起こる、激しい下痢と嘔吐を伴う腸感染症です。ロタウイルスと異なり、冬だけでなく一年中発生が見られます。症状は嘔吐、下痢ですが、ロタウイルスより程度が軽い場合が多く回復も早い傾向があります。

嘔吐と水様便によって、水分と電解質(塩分)が急速に体内から失われ、脱水を起こすと、点滴による水分補給をしなくてはなりません。カキなどを食したことから感染することもあります。夏に流行する食中毒(細菌感染症)と異なり、強い腹痛や血便は通常見られません。

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周期性嘔吐症(アセトン血性嘔吐症)

幼児から学童期によく見られる疾患です。
症状は、熱や下痢を伴わない頑固な嘔吐です。一日に何十回も吐くこともあります。繰り返す嘔吐による腹痛がみられることもあります。
食事をとるとすぐに吐いてしまうため、次第に脱水状態になります。尿中のケトン体とよばれる老廃物が増えるという特徴があります。
原因はわかっていませんが、アメリカでは偏頭痛の一種として、何らかの理由で嘔吐中枢が刺激されている状態と考えられています。輸液で脱水を防げば、自然になおります。嘔吐発作は何回もくりかえす傾向がありますが、年長になるにつれて、自然に軽快していきます。

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ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎はエコーウイルス、エンテロウイルス、ロタウイルスなどの腸管内で繁殖するウイルスによって、下痢、嘔吐などの症状を呈する消化器疾患です。そのなかでも、ロタウイルスによるものは症状が強く、「ロタウイルス感染症」と呼ばれ、また、冬季に乳幼児に重症の嘔吐・下痢を起こすことから、「冬季下痢嘔吐症」との別名で呼ばれることもあります。発熱はないか軽く、血便などがみられることはありません。腹痛も細菌性下痢症に比べると軽く、脱水さえ防いでいれば自然治癒します。。

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感冒性胃腸炎(おなかのかぜ)

多くのかぜ症候群ウイルスは、腸管内でも増殖して、腸管粘膜を刺激し、腹痛や下痢を引き起こします。
かぜの症状は目立たずに、胃腸炎だけをきたす場合には、ウイルス性胃腸炎と呼びます。
細菌性の胃腸炎に比べて腹痛や発熱はあまりなく、脱水さえ注意していれば自然治癒します。抗生物質は効果がありません。下痢の始まる前に、嘔吐の症状が前面にでることもあります

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起立性調節障害

小学生低学年や、中高生に見られる一種の自律神経失調症です。全身の血管内の血液の適正な分配がうまくゆかないことが原因です。
ふつうは立ち上がったときに脳の血液が重力によって下に落ちないように自動的に血管収縮が起こりますが、これがうまく行かないと立ちくらみになります。
食事をしたときに、腸管に血液が十分流れないと腹痛や吐き気、嘔吐といった症状がでます。
成長にしたがって、次第に症状は軽快しますが、こうした症状(たちくらみ、腹痛、はき気、嘔吐)が慢性的に見られるときには、血圧を調節する薬を続けて飲むこともあります。

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食物アレルギー

食物中のたんぱく質がアレルギーの原因となって、胃腸の粘膜に強い炎症が起こり、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状のほか、全身の発疹、咳や血圧低下などの全身症状を引き起こすことのある油断できない疾患です。重症例ではショック状態もあり、緊急の治療(昇圧剤の筋肉注射)が必要となります。 卵や鶏肉、牛乳、米、そば、魚介類などほとんどすべての食品が原因となりえます。 原因となっている食品が明らかな場合は、除去食の実行が必要なこともあります。 理由ははっきりしていませんが、年齢とともに症状が軽くなる傾向があります。 医師の判断で、家庭で使える重症化を防ぐ注射薬を常備することができるようになりました。

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頭蓋内出血

小児の頭蓋内出血の原因は、
(1)外傷
(2)出生時の低酸素脳症です。
外傷による頭蓋内出血は、硬膜下出血と硬膜外出血に分けられます。
頭痛、吐き気などとともに、脳内の血液の塊が大きくなることによる圧迫症状(けいれん、意識障害)があらわれてきます。難産での低酸素状態に続く脳出血は、脳実質内、あるいは脳室内の出血となります。
軽度の脳実質内出血は、自然に吸収されることもあります。
外傷性の脳出血では、血の塊(血腫)を外科的に取り出す手術が必要です。

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髄膜炎

脳と脳を包んでいる膜の間(くも膜下腔)で、細菌が感染を起こすと、髄膜炎が発症します(細菌性髄膜炎)。
高熱、頭痛、けいれん、意識障害が主要な症状です。インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌、ブドウ球菌など様々な菌が髄膜炎を引き起こします。
大量の抗生物質で治療しますが、治療にもかかわらず生命にかかわったり、てんかん、四肢の麻痺、難聴などの後遺症を起こすことも多い病気です。また、エコーウイルスや、ムンプスウイルス(おたふくかぜのウイルス)などのウイルスも髄膜炎を起こしますが(ウイルス性髄膜炎)、こちらは症状も軽く、治療しなくても自然治癒します。

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腸重積症

腸内の食物の移動に伴って、大腸の壁が内側に引っ張られ、きんちゃくのように大腸の中に大腸が入り込んでしまう状態をいいます。ほぼ乳児期に限っておこります。
症状は、急に激しく泣き、しばらくすると泣きやみ、また激しく泣くという繰り返しと、嘔吐、ジャム状の血便です。泣きの間隔は次第に短くなり、ぐったりしてきます。
重積状態が長く続くと、腸が壊死を起こし、開腹手術が必要になりますが、発症初期なら、肛門から空気を送り込んで、きんちゃく状態を解除することができます。冬に多く、腸管ウイルス感染による腸間膜のリンパ節の腫れが、発症に関与している場合があります。

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脳腫瘍

脳内の神経細胞に生じた腫瘍細胞が急速に増殖し、そのために、
(1)腫瘍化した部分の脳機能の低下・消失
(2)腫瘍の増大による脳の圧迫による症状がでます。
小児では小脳や脳幹部の腫瘍が多く、ふらつき(失調)、眼球運動の異常など、小脳、脳幹部の機能障害が最初の症状としておこる場合があります。
腫瘍の拡大による症状としては、頭痛、嘔吐があります。けいれんが起こることもあります。
治療は腫瘍の外科的な摘出、切除ですが、腫瘍の場所や種類によっては抗がん剤による化学療法が行われます。

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肥厚性幽門狭窄症

乳児期によく見られる疾患です。 胃から十二指腸に出るところを幽門といい、胃の収縮によって半消化状態の食物が十二指腸に押し出されていきます。 この部分にある平滑筋が異常に厚く発達して、幽門が狭くなり、胃内の食物が先に送られなくなってしまう疾患です。 胃が収縮すると、行き場のない食物と胃液が逆流し、口から勢いよく噴水のように出ます。ミルクが飲めなくなり、やせてくるとともに、胃液の中の酸が失われるために、血液がアルカリ性にかたむきます。 薬で平滑筋を多少は緩めることができ、それで治る場合もありますが、手術が必要になることもあります。 男児に多く、生後数か月以内に発症するのが特徴です。

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偏頭痛(片頭痛)

食事や精神的なストレス、不眠などが引き金となり、数分から数時間続く激しい頭痛発作が起こるものです。頭痛だけでなく、はき気、嘔吐、腹痛などの消化管症状や、手足のしびれ、視野狭窄などの多彩な神経症状が合併することもあります。脳内の血管がいったん収縮し、引き続いて拡張するときに激しい頭痛となります。通常の鎮痛剤で効果があることもありますが、偏頭痛用の特別な薬(内服、注射)による治療が必要になることもあります。

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ロタウイルス感染症

子どもに激しい下痢と嘔吐を起こすウイルスは何種類もありますが、その中で最も多いのがロタウイルス感染症です。冬に流行る冬季下痢嘔吐症の一つです。最初は頻繁な嘔吐で始まり、引き続いて下痢が起こります。白い米のとぎ汁のような下痢便になります。腹痛はあっても通常軽いですが、嘔吐と下痢で体の中の水分と塩分が急速に失われ、脱水状態になります。脱水が続くとぐったりし、皮膚の張りが失われたり、尿がでなくなります。まれに、けいれんを起こすことがあるのも、ロタウイルス感染症の特徴です。抗生物質は効きませんが、水分補給を十分行えば、自然に治癒する病気です。また、ロタウイルス感染症を防ぐ予防接種が受けられるようになりました。是非赤ちゃんのときに受けておきましょう。

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