乳幼児の健康・発育・生活習慣

脱水症

下痢や嘔吐、発汗などによって、体内の水分が失われ、そのために全身の血管内を流れる血液量が減り、重症になると血液中の電解質(ナトリウム、カリウム、塩素)の濃度が正常範囲より高くなったり(高張性脱水)低くなったり(低張性脱水)します。
口がかわき、尿量が少なくなったり出なくなるとともに、皮膚の張りがなくなります。さらに進むと、全身倦怠感がますます強くなり、意識障害やけいれんさえ起こるようになります。
口から水分がとれるときには、口から水分補給を行い、嘔吐などでそれができないときには、輸液(点滴)で水分補給を行います。

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虫垂炎

小腸が大腸に移行する部分を盲腸といいますが、そこから腸の壁が筒状に数センチ飛び出しています。この行き止まりの飛び出した腸管を虫垂と呼びます。
人では虫垂の働きはよく分かりませんが、ウサギなどの草食動物では消化を助ける機能があります。細いために、いったん虫垂の粘膜に細菌感染が起こると、腫れのために血流が悪くなり感染が広がります。これが虫垂炎です。
最初は上腹部の痛みなどがありますが、そのうちに右下腹部の痛み、圧痛、微熱などの症状がでます。
血液検査では白血球の増加がみられます。初期のうちは抗生物質で治すこともできますが、ある程度以上化膿が進むと、虫垂を切除する手術が必要になります。

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腸重積症

腸内の食物の移動に伴って、大腸の壁が内側に引っ張られ、きんちゃくのように大腸の中に大腸が入り込んでしまう状態をいいます。ほぼ乳児期に限っておこります。
症状は、急に激しく泣き、しばらくすると泣きやみ、また激しく泣くという繰り返しと、嘔吐、ジャム状の血便です。泣きの間隔は次第に短くなり、ぐったりしてきます。
重積状態が長く続くと、腸が壊死を起こし、開腹手術が必要になりますが、発症初期なら、肛門から空気を送り込んで、きんちゃく状態を解除することができます。冬に多く、腸管ウイルス感染による腸間膜のリンパ節の腫れが、発症に関与している場合があります。

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手足口病

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど数種類のウイルスが手足口病の原因として知られています。症状は、口の中の小さな粘膜の発疹、手のひら、足底、臀部のやや盛り上がった赤い紅斑で、口の中の発疹以外はかゆみや痛みはありません。発熱も通常みられず、全身状態も良好です。

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てんかん

脳内の神経細胞が、突然異常興奮状態になり、そのために体の一部や全身のけいれんや意識障害が起こるものです。
脳炎や髄膜炎、脳出血などの脳疾患に引き続いて起こるもの(症候性てんかん)と、そうした原因のないもの(特発性てんかん)に分かれますが、子どもでは後者が圧倒的に多くなっています。
けいれんの頻度は一日に何十回も繰り返すものから、数年に1度というものまでさまざまです。
脳波検査を行うと、てんかん波と呼ばれる異常な波が観察されます。
抗てんかん薬の服用で、7割くらいの患者さんで発作の軽快が得られます。

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伝染性紅斑(リンゴ病)

顔や手足に赤い叩かれたあとの赤みのような発疹のでるウイルス感染症です。 俗に「リンゴ病」と呼ばれます。パルボウイルスの感染が原因です。 全身症状は、微熱とまれに関節の腫れが知られています。 治療薬はなく、予防接種もありません。 全身状態はよく、特別な治療なしで自然治癒します。 妊婦さんが感染すると胎児に影響がでることがあるので、妊婦さんとの接触は避けるようにします。

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伝染性単核症

エプスタインバーウイルス(EBウイルス)による全身の発熱、発疹性疾患です。
高熱、全身のリンパ節肥大、脾臓や肝臓の肥大、のどの痛み、扁桃肥大、全身の発疹など多彩な症状を示します。血液検査で、単核球と呼ばれる白血球がきわめてはっきりと増えるので、この診断名があたえられました。抗生物質は無効で、自然治癒を待つしかありません。
ペニシリン系の抗生物質を服用すると、全身に強い薬疹ができることが知られています。

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伝染性膿か疹(とびひ)

伝染性膿か疹(とびひ)とは、黄色ブドウ球菌による皮膚の感染症です。感染を受けた部位にはすぐにつぶれる水疱ができ、赤くただれて滲出液がでます。痛みはありませんがかゆみが強く、そこを引っかいた手で他の部分の皮膚にさわると、そこに新しい病巣ができます。滲出液がつくと他の子どもにも広がります。このように別の場所や他人に伝染しやすいので、「とびひ」ともよばれます。抗生物質の軟膏と内服薬で治療します。

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突発性発疹症

ヘルペスウイルス6型あるいは7型による全身感染症。乳児期に最初に出る高熱は、突発性発疹症による場合が多いものです。
症状は、軽い鼻水や下痢と3~5日続く発熱です。のどの粘膜に特徴ある炎症が見られることがあり、それが診断の助けになります。
解熱後、全身に細かい赤い発疹が出現するのが特徴で、診断を確定することができます。
高熱のわりに重症感はなく、食欲や機嫌もよいことが多く、この発熱で、初めて熱性けいれんを起こす乳幼児も多いようです。

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