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乳幼児の健康・発育・生活習慣

クループ症候群

のどから気管に移行する部分を喉頭と言いますが、ここには食物を飲み込むときに気管に食物が入り込まないようにふたをする喉頭蓋(こうとうがい)や、声を出すときに狭まる声帯があります。この部分にウイルスや細菌が感染すると、気道が極端に狭くなり、犬の遠吠えのような「ケーンケーン」「ヒョーンヒョーン」といった音の咳が出ると同時に、呼吸困難になります。
この症状は気温が低い冬の夜に起こりやすい特徴があります。ウイルス性のクループ症候群は、腫れをとり気道を開く薬の吸入で症状は改善しますが、細菌感染が喉頭蓋に起こる「急性喉頭蓋炎」は、入院して治療をしないと命にかかわることがあります。

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(小児)結核

結核菌はほぼ全身の臓器に感染を起こしますが、子どもの場合に問題になるのは、首のリンパ節(リンパ節結核)、肺結核、結核性髄膜炎です。
首のリンパ節結核は、リンパ節が腫れるだけですが、未治療のままでいると、全身に広がって行く可能性があります。
肺結核は、乳幼児では、成人のようにゆっくり進行する咳や痰、微熱といった症状ではなく、最初から肺全体に菌が広がり、咳、高熱がおこって発症する粟粒(ぞくりゅう)結核の症状を呈します。
敗血症を経て菌が脳に行くと、高熱、けいれんなどを起こす結核性髄膜炎を起こします。BCGの接種で感染予防ができます。

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血管性紫斑病

手足やお尻に、すこし盛り上がった直径数ミリ以内の赤い発疹が出現します。痛みを伴うこともあります。 小さな皮下出血によるもので、はしかなどの発疹と異なり、透明な板で発疹を圧迫しても赤い色は消えません。 小さな血管に炎症が起こり、その部分が出血するということが、皮膚だけでなく、腸管や腎臓でも起こり、そのために腹痛や血尿などの症状がでることもあります。 原因は、なんらかの感染やアレルギー反応が関与していることが考えられていますが、詳細はわかっていません。自然軽快することが多いのですが、腎炎を合併すると、治癒に時間がかかります。 アレルギー性紫斑病、あるいはシェーンライン・ヘノッホ紫斑病とも呼ばれます。

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口内炎

口のなかの粘膜に、小さな浅い潰瘍ができて痛み、食べ物でしみます。原因としては、さまざまな種類の細菌感染やウイルス感染(ヘルパンギーナ、ヘルペスなど)です。
まれに、白血球減少症やベーチェット病などの病気による場合もあります。
痛みのために、食物や水分が摂れなくなり、年少児の場合はそれで気づくこともあります。ほとんどの場合自然に治癒しますが、口内炎専用のステロイド剤の入った軟膏を塗布して治療することもあります。

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肛門裂症(切れ痔)

便秘症で便が硬く、肛門を通過するときに、肛門部の粘膜に切れ目が生じたものです。
排便のたびに少量の出血があり、便の表面に血液が付着します。また排便時の痛みのために、排便をいやがり、便秘症の引き金になることもあります。
切れた部分に感染が起こると、肛門周囲膿瘍になることがあるので、消毒と、緩下剤によって治療を行います。

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亀頭包皮炎

おちんちんの先端部は亀頭と呼ばれ、小児ではその周りを包皮という皮が覆っています(包茎)。
この包皮と亀頭の間に細菌感染が起こったものが、亀頭包皮炎です。
包皮が赤くなり、痛みがあるため、排尿時に痛み、排尿するのをいやがります。小児はほとんどが、仮性包茎の状態であるので、汚れがたまって感染しやすくなります。
入浴時などに流水で洗ってあげることで予防できます。
治療は、亀頭部の消毒と抗生物質の軟膏塗布です。

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